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韓国メディア「東亜日報」(WEB版)が2023年8月23日、日本の高校野球の特集記事を組み、今夏甲子園球場で行われた「第105回全国高等学校野球選手権記念大会(夏の甲子園)」を独自の視線で分析した。

同メディアのイ・サンフン記者が甲子園球場に足を運び、アルプススタンドから試合を観戦した体験に基づいて記事化している。

「炎天下でも応援団の熱気は少しも冷めなかった」

記事では、夏の甲子園に出場するのはラクダが針穴に入るのと同じくらい難しいと解説し、韓国高校野球選手たちはプロに進むのが最も重要な目標だが、日本の球児たちは一度でも甲子園球場の土を踏むことを目標としていると日韓の違いを説明した。

イ記者は8月19日に行われた準々決勝の土浦日大高対八戸学院光星高戦をアルプススタンドで観戦したという。イ記者は「この日は36度まで気温が上がる猛暑となったが、炎天下でも応援団の熱気は少しも冷めなかった」と振り返った。試合は9−2で土浦日大高が勝利した。

記事では、甲子園は試合が終わってからが本番だとして試合後のセレモニーに言及した。勝利したチームはホームプレートに一列に並び、球場に響き渡る校歌を斉唱すると説明。負けたチームはベンチ前で相手チームの校歌を聞きながら最後の礼をするとし、「勝負と同じくらい礼儀を大切にするのが日本の高校野球の美徳だ」と解説した。

今大会の地区予選には3486チーム(3744校)が参加し本大会出場を争った。記事では、高校の中から最高と認められた選手だけがプロ選手になり、代表選手になる仕組みとなっていると解説し、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝した大谷翔平(エンゼルス)やダルビッシュ有(パドレス)も甲子園の出場経験があるとした。

そして「全国に約90チームある韓国高校野球とは量的に比較にならない」と締めくくった。