野球のバットがフライパンに変身!ミズノが台所で大ヒットの変わり種商品を販売

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2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。

テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』 では、さまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。

今回取り上げるのは、野球のバットになるはずだった木材をアップサイクルしている浅野麻美さん(ミズノ株式会社)。

浅野さん:「わたしたちミズノでは、野球の必需品、バットを作る工程で、製品として向かない木材をこのようなフライパンの取っ手にアップサイクルしています」

取っ手の部分には、バットの面影がバッチリ。料理好きはもちろん、野球好きにもたまらないフライパンだ。

実際に製造している藤田金属の藤田俊介さんは、「(ミズノから)初めて聞いた時にこれは面白いなと直感しました。グリップ力が非常によかったですし、(フライパンを)振るのには一番最適な形状だと思いました」と語る。

◆スポーツで培った知見を生かして社会貢献

ミズノの主力製品のひとつである木製野球バット。その製造は、素材の準備から始まる。

メイプルやホワイトアッシュなど硬くて反発に優れた良質な素材を選び、さらに十分な乾燥工程を経て、職人による削り出しが行われる。

天然素材であるが故に、削る工程で(木の)節などがあると野球用具にはならないという。

浅野さん:「それを廃棄するのではなく、新たな商品に生まれ変わらせてお客様にお伝えしたいというのがきっかけになります」

ミズノではほかにも、グラブの製造過程で余った革を使って、小物など違う製品にアップサイクルしている。

浅野さん:「この活動で環境配慮やアップサイクルの視点だけではなくて、スポーツで培った知見や技術をいかして スポーツをしない方々の健康寿命を伸ばすことで、よりよい持続可能な世界を伝えていきたいと考えています」

なお、次回8月19日(土)放送の『しあわせのたね。』では、ホタテの貝殻から環境配慮型ヘルメット「HOTAMET」を作る人物を紹介する。