堅守で凌いだノルウェー戦。熊谷は「次につながる試合にしなければいけない」と語る。(C)Getty Images

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 グループステージは圧巻の3連勝で首位突破。ザンビアに5−0、コスタリカに2−0、スペインに4−0。計11得点、失点はゼロ。女子ワールドカップを戦うなでしこジャパンは、盤石の強さでノックアウトステージに進出した。

 迎えたラウンド16のノルウェー戦。前半に相手のオウンゴールで先制も、クロスから打点の高いヘディングシュートを許して被弾。今大会初めてゴールを割られた。

 後半に2得点し、スコア上では優位に立ったが、終盤は押し込まれる展開。GK山下杏也加のビッグセーブなどもあり、2点目は奪われなかったが、高さで勝るノルウェーの反撃に手を焼いた。

「この試合を見たら、きっと次の相手も狙ってくると思う」。キャプテンの熊谷紗希が警戒を強める。「正直、次、もし自分たちがリードしていたら、最後のあの展開は確実に起こりうることなので」。
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 海外のチーム相手では、日本はどうしてもサイズの差が出てしまう部分がある。対策は必要だが、それだけにノルウェー戦は「本当に良いシミュレーションもできた」と熊谷は言う。

「焦りはなかったですけど、やっぱりこの展開をここで一個、経験できたことはすごく良かったかなと思う」

 ノルウェー戦の教訓をいかに活かすか。

「本当に、この試合を次につながる試合にしなければいけない。しっかり準備して、次に向けてまた修正していきたい」

 準々決勝の相手は、スウェーデン対アメリカの勝者。優勝候補同士の一戦は、日本時間の6日18時にキックオフされる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部