井上尚弥【写真:浜田洋平】

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米メディアに試合予想

 ボクシングの前世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は、25日に東京・有明アリーナでWBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に挑戦する。世界でさまざまな予想が飛び交う中、井上と2度拳を交えたノニト・ドネア(フィリピン)は「ほんの少しフルトン有利」と専門メディアに語っている。

 米専門メディア「ボクシングシーン.com」は「ドネア『ほんの少しフルトン有利だ。イノウエはフルトンのような選手と対戦したことがない』」との見出しで記事を掲載。その中でドネアは「イノウエが階級を上げ、フルトンが王者であることを考えれば、フルトンが少し有利だと言わなければいけない。イノウエはフルトンのような選手と今まで対戦したことがないからね」と、フルトンが井上にとって“未知”のスタイルの相手であると指摘した。

 さらに「フルトンはハングリーだろうし、(イノウエとの対戦で)ボクシング界で知られた存在になれるからワクワクしているだろう。それこそフルトンが欲しているものだ」とフルトンのモチベーションの高さにも言及。その上で「イノウエは自分のボクシングをするだろう。素晴らしい試合になると思うよ」と語っている。

 ドネアは2019年のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝で井上に判定負け。昨年6月の再戦では2回TKO負けした。井上のパワーを身をもって経験しているが、フルトンとは「ほんの少し」の差があると見ているようだ。

(THE ANSWER編集部)