サラリーマンが収入を増やしたいと思ったら、残業をして残業代を増やすのと、会社の仕事以外の副業をして収入を得るのと、どちらがおトク? お金のプロに聞きました。

収入を増やすなら「残業」VS「副業」、どっちがおトク?

ここでは、マネーライターの小林義崇さんにお話を伺いました。

●標準報酬月額が38万円と41万円の場合の社会保険料の比較

残業と副業のどっちがおトクか? について、今回は「社会保険料」の観点から比較してみましょう。社会保険料を算出するときに基準となるのが「標準報酬月額」。これは、4月から6月までの給与の総額を3で割った金額をもとに決まります。

上の例のように、残業代が増えて給与が上がると、標準報酬月額の等級も上がり、結果、社会保険料も上がります。

●残業代が増えると社会保険料も増えるので副業で収入を増やした方がおトク!

一方、アフィリエイトブログなど個人で稼ぐ副業で得た収入は、標準報酬月額には影響しません。ただし、同じ副業でもアルバイトやパートなどで得た収入は「給与」になります。収入が年20万円を超える場合は確定申告が必要となり、本業の給与と合算されるため標準報酬月額が上がり、社会保険料も上がるので注意が必要です。

最近は、副業を認める会社が増えたり、SNSで自分の得意分野を情報発信できるなど、副業がしやすい環境にあります。

一方、働き方改革によって残業時間が減少傾向にあり、残業代で収入を増やすには限界が。収入源を本業だけにせず、本業と副業を両立させることが、おトクな働き方かもしれません。