怪我からの復帰を果たした冨安健洋【写真:Getty Images】

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プレシーズンマッチでは「出場機会を得られることは間違いない」

 日本代表DF冨安健洋は、所属するイングランド1部アーセナルで現地時間7月4日のトレーニングから復帰している。

 昨季は怪我で十分な活躍ができなかったが、新シーズンへ向けた冨安の起用法について英メディア「フットボール・ロンドン」が言及した。

 冨安は、今年3月に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16第2戦のスポルティング戦で右膝を負傷。手術を受けて、今シーズンの残り試合を欠場することになった。7月3日に始動したアーセナルは新シーズンへ向けた準備を進めており、翌4日にはトレーニング復帰した冨安の姿が目撃されている。

 13日にドイツ2部ニュルンベルクとフレンドリーマッチを行うアーセナル。試合会場へ向かう飛行機に乗る冨安も捉えられており、同メディアも「彼がフルトレーニングに復帰したことは朗報であり、プレシーズンマッチのニュルンベルク戦で出場機会を得られることは間違いない」と期待を露わにした。

 また、新シーズンの冨安の起用法についても考察。「2021年夏にセリエAのボローニャから右サイドバックとして引き抜かれたが、膝の手術を受ける前の2022-23シーズンに何度も左サイドバック(SB)として起用されたことを考えると、永久的に左SBにコンバートされるのではないか」と予想を立てている。

「アップロードされたアーセナルのトレーニングビデオには、(オレクサンドル・)ジンチェンコの映像はなかったが、2分33秒あたりから冨安が左サイドでプレーしているのが見える」と、クラブ公式SNSがアップした映像で冨安のプレー位置に言及。「スコットランド代表のキーラン・ティアニーが退団する可能性があり、アルテタとスポーツディレクターが後釜を探すだろう。しかし、冨安は移籍金を節約するシンプルな解決策だ」としている。

 アーセナルは今夏、オランダ1部アヤックスから、3420万ポンド(約60億円)で同国代表DFユリエン・ティンバーの獲得も模索。「これにより冨安は、ほかのサイドに移る可能性、また右サイドのオプションになる可能性の両方が残されている」と、記事では指摘し「アーセナルのどこでもプレーできる彼の姿勢は間違いなくアルテタを喜ばせるだろう」と想定している。果たして、直近のトレーニングマッチを含め、冨安のプレーポジションはどう変化していくのだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)