Bleeping Computerは6月27日(米国時間)、「Outlook for the web outage impacts users across America」において、Web版のMicrosoft Outlookに障害が発生していることを伝えた。Outlookを利用している一部のユーザーが、Web上のMicrosoft OutlookからExchange Onlineのメールボックスにアクセスできない問題が発生していると報じた。

Outlook for the web outage impacts users across America

この障害は北米地域のみに影響しているとされているが、ユーザーからの報告によれば、Outlookの障害は南米(ブラジル、チリ、ドミニカ共和国、コロンビア)にも影響を及ぼしている可能性があるという。さらに、Outlookのデスクトップアプリケーションを起動するとクラッシュするという問題を抱えている南米のユーザーがいることも報告されている。

Microsoftは、この問題が北米の一部のユーザーで発生していることを認めている。同社は影響を受けた顧客に対し、サービスヘルスダッシュボードのEX610644を参照するようアドバイスしている。ただし、ダッシュボードにログインできなかったという報告もあがっている。

Outlookの障害は2023年6月5日にも発生しており、他にもOnedriveやAzure PortalといったMicrosoftのサービスにも障害が起きていた。この時の障害の原因は、Anonymous Sudanとして知られる脅威者によるサイバー攻撃とみられており、分散型サービス拒否攻撃(DDoS: Distributed Denial of Service attack)攻撃により発生したものと判断されている。

今回発生したOutlookの障害の原因は明らかにされていないが、影響を受けたすべてのユーザーに対してWeb上のOutlookが再びオンラインで利用可能になったことが「Microsoft 365 Status(@MSFT365Status)/ Twitter」から発表された。