ディスコは最高値圏を駆け上がる、切断・研磨装置の世界首位で海外マネーの攻勢続く

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 ディスコ<6146.T>の上げ足が止まらない。上場来高値圏を駆け上がる展開で、きょうは一時1000円を超える上昇で未踏の2万円大台に乗せる場面があった。同社株には外国人投資家による高水準の実需買いが続いているとみられ、株価は4月28日からきょうまでの17営業日で15勝2敗という異色の上値追いが続いている。

 ディスコは切断・研磨装置で不動の世界トップシェアを確保、独自技術を駆使して圧倒的な商品競争力を誇る。前日の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は安かったものの、注目度の高かった引け後発表の画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>の決算内容が良好で、株価は時間外で急騰した。生成AIなどの普及で半導体需要が強く喚起されたことがエヌビディアの業績を押し上げており、今後半導体の高集積化に伴い、ディスコが展開する切断・研磨装置市場の拡大も一段と加速するとの読みが働いている。また、電気自動車(EV)の普及を背景にパワー半導体向けの装置需要も増勢一途にある。

出所:MINKABU PRESS