シティ戦に出場した三笘薫【写真:Getty Images】

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ブライトンはプレミア王者のシティと1-1で引き分けた

 イングランド1部ブライトンは5月24日、プレミアリーグ第32節の延期分マンチェスター・シティ戦に臨んだ。

 日本代表MF三笘薫は先発出場し、前半に身体で押し込んでゴールネットを揺らすもハンドの判定となり、取り消された。海外メディアは「『ラグビートライを決める』ブライトンのスターがVARの犠牲に」と報道している。

 試合は前半25分、プレミア王者シティのイングランド代表MFフィル・フォーデンが先制点を挙げると、そのすぐ後、同31分だった。ブライトンは右コーナーキック(CK)からイングランド代表FWダニー・ウェルベックが頭でそらし、三笘が胸でトラップ。GKがこぼしたところ、再度三笘は飛び込んで体で押し込んだ。しかし、その際にボールをホールドしてしまい、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)での確認後、ゴールは取り消しとなった。

 これに英紙「デイリー・スター」は「三笘薫はブライトン対シティで『ラグビートライを決めた』ブライトンのスターがVARの犠牲に」と見出しを打って報道。「三笘は完璧なトライを決めたが、残念ながらプレーするスポーツが間違っていた。ラグビー日本代表が同じスタジアムで南アフリカを破って、世界に衝撃を与えてからほぼ8年後、三笘は腕を使ってボールを束ね、ラインを越えた」と、2015年のラグビー・ワールドカップ(W杯)での歴史的な一戦を引き合いに出して伝えた。

 また、英衛星放送「スカイ・スポーツ」では現地のファンの声を紹介し、「ラグビーで4点を獲得するようなゴールはサッカーではカウントされるべきではないね」「彼は素晴らしい角度だった。私にとってはノックオンだ!」など、大きな反響だったようだ。

 ブライトンは同38分にFWフリオ・エンシソがミドルシュートを決めて追い付き、試合はそのまま1-1で終了。ブライトンは来季のUEFAヨーロッパ・リーグ(EL)の出場権が確定した。(FOOTBALL ZONE編集部)