金婚式・銀婚式とは? 今更聞けないプレゼントの常識と相場とは
金婚式や銀婚式は、結婚記念日のなかでも特別な節目の年に行うものです。金婚式や銀婚式を迎えた両親や兄弟に対してなにかお祝いをしたいと思う人もいるのではないでしょうか。
今回はそのような人のために、金婚式や銀婚式の意味を解説するとともに、金婚式や銀婚式をお祝いするための費用の相場について紹介します。
金婚式とは
金婚式とは、50回目の結婚記念日をお祝いすることです。夫婦だけでお祝いすることもあれば、子どもや孫などが集まってお祝いすることもあります。ちなみに結婚記念日は結婚式を挙げた日と考える人もいれば、結婚した日(婚姻届を提出して受理された日)と捉える人もいます。
また、金婚式は結婚記念日を祝う習慣はイギリスで発祥したといわれており、日本での結婚記念日はイギリスにならったものです。
結婚記念日には金婚式や銀婚式のほか、木婚式(5年目)や錫婚式(10年目)、水晶婚式(15年目)などの名称がつけられている年もあります。
金婚式の相場
金婚式のお祝いの相場は、子どもからの場合は2万円~6万円、孫からの場合は5千円~1万円といわれています。また、子どもや孫以外でも親戚や友達などがお祝いすることもあり、その際の相場は2万円~3万円です。
もちろん個別でお祝いしてもいいですし、子ども同士や孫同士でお金を出しあってお祝いしてもいいでしょう。
銀婚式とは
銀婚式とは、25年目の結婚記念日を指します。金婚式の半分の期間の節目ですので、金婚式よりはお祝いを控えめに行うのが一般的です。
銀婚式が25年目、金婚式が50年目ですが、55年目だとエメラルド婚式、60年目はダイヤモンド婚式になります。結婚記念日の節目は金婚式で終わりではないため、55年目や60年目の節目もお祝いしてあげるといいかもしれませんね。
銀婚式の相場
銀婚式のお祝いの相場は、子どもからだと3万円~5万円程度、親戚や友人の場合は1万円~2万円が目安となっています。もちろん、銀婚式のお祝いも子ども一人一人が個別に行ってもいいですし、兄弟合わせて行っても構いません。
金婚式・銀婚式では何をする?
金婚式や銀婚式ですることに対して決まりやしきたりはありません。夫婦だけでお祝いしてもよいですし、家族や親族で集まってもよいでしょう。
お祝いの内容も、夫婦の好みに合ったお店で食事をしたり、好きな食べものやプレゼントを持ち寄って自宅でパーティーを行ったりと、人によってさまざまです。また、食事会だけでなく家族で一緒に旅行しながらお祝いするというアイデアもあります。
その際、金婚式や銀婚式にちなんだ記念品やプレゼントを渡すこともあるでしょう。結婚記念日にちなんだプレゼントは、節目の年ごとに異なります。
もともと、イギリスでは結婚記念日に夫婦でプレゼントを贈り合うという習わしがあり、5年目の木婚式では木を使ったインテリア雑貨などを贈り合いますし、10年目の錫婚式では10年目を記念した特別な指輪などを贈ります。
15年目は水晶婚式ですので、水晶を使ったアクセサリーを選ぶこともあります。
金婚式・銀婚式におすすめのプレゼント
夫婦2人の結婚記念日をお祝いする金婚式や銀婚式では、2人で使えるものをプレゼントする人も多くいます。夫婦で使えるお茶碗やペアグラスなどはよく選ばれますが、ほかにも2人で旅行を楽しんでもらうための旅行券や、自分で好きなものを選んでもらうカタログギフトもおすすめです。
また、金婚式の場合は金にまつわるものを、銀婚式は銀にまつわるものを贈るという習わしもあります。金にまつわるものとしては金箔を使った食器などがありますし、銀を使ったプレゼントとしては銀のカトラリーなどが有名です。銀を使ったオブジェなども喜ばれるかもしれません。
オリジナルのギフトを贈るなら、夫婦の名前を入れてもらうとより記念の品にふさわしくなるでしょう。
プレゼントを渡すタイミング
金婚式や銀婚式のプレゼントはできるだけお祝いをする当日に渡すようにしましょう。荷物になるようなものであれば、前もって送っておくと当日運ぶ必要はありません。その場合は、1週間前から当日までに届くよう調整して発送するとよいでしょう。
当日みんなでお祝いをする場合、集合場所が夫婦の自宅なら重いプレゼントを持参しても問題ありません。どちらにせよ、お祝いの当日までにプレゼントを用意することが一般的です。
のしのかけ方
金婚式や銀婚式でお金やものを贈る場合は「熨斗(のし)」をつけるようにしましょう。のしには上段に「御祝」もしくは「祝金婚式(または銀婚式)」、「金婚式(または銀婚式)御祝」と記載し、下段に贈る側の名前を記載します。
子どもや孫同士みんなでお金を出し合って準備したものであれば、「子供一同」や「孫一同」と記載し、紅白の蝶結びの水引きを使用しましょう。
金婚式・銀婚式ではNGのプレゼント
金婚式や銀婚式の贈りものとしてふさわしくないものもありますので気をつけなければなりません。実際に金婚式や銀婚式でNGといわれているプレゼントとは、次項で紹介するものです。
縁起が悪いもの
金婚式も銀婚式もおめでたい席です。そのため、縁起が悪いといわれているものを贈るのは避けるようにしましょう。避けたほうがいいプレゼントの種類とその理由を以下にまとめましたので、参考にしてください。
また、お祝いの金額は偶数を避けたほうがいいといわれています。なぜなら、偶数は「割り切れる」ことから、夫婦が別れるという意味に取られるからです。ただ、偶数の金額を贈る場合、1万円札と5千円札を組み合わせて枚数を奇数にして贈ればよいという考え方もあります。
年長者に贈ると失礼なもの
金婚式や銀婚式の場合、贈る相手は年長者になるケースが多いでしょう。お祝い事にふさわしくない贈りものがあるのと同様に、年長者に贈ると失礼に当たるものもあります。
子どもや孫からお祝いを贈るときは、上記のものは避けるようにすることをおすすめします。
まとめ
今回は金婚式や銀婚式の意味、そしてお祝いの際の金額の相場について解説しました。金婚式や銀婚式ではそれぞれの意味に合ったプレゼントを選びたいですが、ふさわしくないものもあるため注意が必要です。
ただし、一般的に贈るべきではないといわれている贈りものでも、本人がリクエストしたものであれば問題ありません。お祝い事ですので、本人たちに喜んでもらうことが大切です。プレゼントの内容に迷った際には、本人たちが欲しいものや喜ぶものを選ぶようにしましょう。