「好感度が高い企業」ランキング

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前回と同じく1位はセブン-イレブン(撮影:今井康一)

企業に対する好き/嫌いの度合いを示す「企業好感度」。消費者の購買行動に直結する指標であるだけに、重要視する企業は多い。東洋経済では「企業好感度の高い企業トップ300社」のランキングJNNデータバンクと協力して例年作成しており、その最新版だ。

「第79回JNNデータバンク定例全国調査」(2022年11月実施)を基に、日本人になじみのある企業・ブランドについて、「好感を持っている」と回答した割合を「好感度」とし上位300社を発表する。

同調査は、TBSテレビをキー局とする全国28社のテレビ局(JNN系列)が1971年から毎年共同で行っているライフスタイル調査だ。調査対象は13〜69歳の男女7400人。WEBモニター調査とは異なり、インターネット非利用者も含めてエリア・サンプリングで抽出した回答者にアンケート調査を行っていて、より代表性と信頼性の高いデータとなっている。

好感度ランキングの最新の顔ぶれは?

今回の調査では、1位がセブン-イレブン(41.1%)、2位が無印良品(40.6%)、3位がトヨタ自動車(34.4%)となった。4位が日本マクドナルド(32.0%)、同じく4位はユニクロ(32.0%)で、上位5社の顔ぶれは昨年の調査と変わらなかった。

トップ10に入った企業で大きく順位を上げたのは6位のカルビー(31.5%)で、前回の21位からジャンプアップした。原材料価格の高騰でスナック菓子の「ポテトチップス」の値上げをする一方、「じゃがりこ」のおつまみ向けなど新製品を積極的に投入している。

16位のアマゾンジャパン(27.2%)も前回の29位から順位を上げた。同社では、ものづくりに従事する中小規模の販売事業者を紹介するテレビCMを展開。こうした情報発信の継続が、好感度の上昇につながっていそうだ。

今回新たにトップ30入りを果たしたのは、ソニーとキッコーマンの2社。トップ30圏外に転落したのは味の素とカゴメで、トップ30のうち28社は前回と同じ顔ぶれだった。

全日空(ANA)と日本航空(JAL)は共に順位を上げており、コロナ禍で大きな影響を受けた航空業界が平常化に向かっていることを反映しているのかもしれない。







(赤嶺 大輔 : 東洋経済データ事業局プロダクト開発部)