SHINOBIの「車中泊マット」なら多少のデコボコは無問題!まるでSUPみたいにパンパンだぞ

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「雨のキャンプ場でテントをたてるのは大変だな」「釣りのために早朝自宅を出発したけれど眠くて仕方がない」。そんなときは無理せず、シートをできるだけフラットにして車内で仮眠をとるのが一番です。

けれども、この“シートを平らにする”のが結構大変。フルフラットとうたわれているクルマであってもデコボコが多く、ヤワなマットでは太刀打ちできません。ときにはシートとシートの間に埋められない隙間ができる場合だってあるんです。

テントをたてる必要がないから車中泊が楽なんてとんでもない! あらゆる布モノを使って隙間とデコボコを埋めるのはなかなかの労力ですから。

この春、クルマのシートカバー製造・販売を行っているSHINOBIブランドから発売予定の「車中泊キット ソロ」(3万5000円)は、これまでの車中泊マットの概念を覆すマット。

SUPと同じ素材・構造のマットで、その気になれば流れのない湖に浮かべて水遊びができるくらいしっかりしているんです。

 

■3つのサイズを組み合わせて使う

▲収納サイズは72×20×20cm ※写真のモデルはサンプルのため色・仕様が変更する場合あり

3種類のサイズがあり、サイズは以下の通り。

CC-S-001 65×200×H5.5cm 4.2kg
CC-S-002 55×180×H5.5cm 3.45kg
CC-S-003 50×174×H5.5cm(連結式) 3.2kg

▲PVCターポリンのマットと専用ポンプ、バルブレンチ、補修用シートとボンドが付属

▲付属ポンプで最大8PSIまで空気を入れられる

付属のポンプをバルブにつないで、空気を入れます。ポンプが大きいこともあり、わずか15秒で規定の空気圧に達します。もちろん逆止弁付き。あっけないほど簡単です。

ただ、作業場所はそれなりに必要なので車内での作業には整理整頓が欠かせません。

ベテランキャンパーなら“エアマット=快適でも空気を抜くのが大変”と知っていますが、こちらの車中泊マットはバルブ中央の白いポッチを押し込むことで逆止弁が解除され、バフッと空気が抜けます。

▲CC-S-002だけならひとりぶん

▲CC-S-002とCC-S-003を並べるとハイゼットカーゴにぴったり

ハイゼットカーゴベースのゴードンミラーモータース「GML VAN S-01」に敷いてみました。

そもそも「GMLVAN S-01」は車中泊カーなので、なにもしなくてもほぼフラットですが、幅と長さの参考に。

 

■ちょっとぐらい浮いたままでも“く”の字に折れない!

では、シートのデコボコと隙間が気になるコンパクトワゴンに敷いて寝転んだ編集部・若澤の感想は?

「まったく違和感がありません。朝までぐっすり眠れました」

「車中泊キット ソロ」は水に浮かべてその上に人が乗って漕ぎ進むSUPボードと同じ構造。パンパンに空気が入っていて、大人が座ったとて“く”の字に折れることはありません。

SHINOBIの販売サイトには、シートとボードの隙間を埋める補助としてシートから取り出したヘッドレストを噛ませていますから、少しくらい浮いた状態で使っても大丈夫というわけ。

じつはこのSUPみたいな車中泊マットは、先行してジムニー用など車種別マットとして販売されています。

今回発売される「車中泊キット ソロ」は車種を選ばず、3つのサイズを組み合わせるか単独で使うというシステム。車種別設計とは違い、隙間なくぴっちりマットで埋めるというわけにはいきませんが、フロアの半分ほどの幅なので、マットにのることなく車内で作業ができるんです。なにげにコレが便利。雨の日だって軽快に取り扱えるのですから。

厚手のインフレータブルマットよりも準備・撤収が簡単だし、なにより支える力がハンパない! 今回は目一杯空気を入れましたが、柔らかめの寝心地が好きな人は空気圧を少し抑えることで調整できますよ。

唯一の懸念は夏。

SUPの場合、空気を入れたまま熱い石やアスファルトに置いていると破裂の心配が。「車中泊マット ソロ」もSUP同様の構造なのでこの点には注意する必要がありますが、どんなクルマでも快適に過ごせるマットは大歓迎。「車中泊マット ソロ」を手にすれば、もう「こんなことなら素直にテントをたてればよかった」なんて言わずにすみますよ。

>> C&C

<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介>

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter

 

 

 

 

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