Googleが誤って現金をユーザーに配ってしまう、お金は取り戻さないとGoogle
Googleが、決済アプリのGoogle Payのユーザーに最大1000ドル(約13万円)前後の現金を誤って入金していたことが判明しました。Googleは誤送金を取り消す手続きを進めましたが、すでにお金を入手した人には返金を求めないと発表しました。
Bank error in your favor: Google Pay bug accidentally sends users free money | Ars Technica
GOOGLE ACCIDENTALLY SENDS USERS FREE MONEY - SkyMagzines
https://skymagzines.com/google-accidentally-sends-users-free-money/
この問題は、2023年4月5日ごろにGoogle Payのユーザーらが「いきなりGoogleから現金が振り込まれた」とソーシャルメディアで報告したことで発覚しました。例えば、フリージャーナリストのMishaal Rahman氏は5日に、「Google Payがランダムなユーザーに無償でお金を振り込んでいるようです。今し方Google Payを開いたら、『Google Pay送金体験』のドッグフーディング(従業員が自社サービスをテスト利用すること)として46ドル(約6000円)の報奨金が入っていました」とツイートしています。
Uhhh, Google Pay seems to just be randomly giving users free money right now.
I just opened Google Pay and saw that I have $46 in "rewards" that I got "for dogfooding the Google Pay Remittance experience."
What. pic.twitter.com/Epe08Tpsk2— Mishaal Rahman (@MishaalRahman) April 5, 2023
また、掲示板型ソーシャルニュースサイトのRedditでも、戸惑った様子のGoogle Payユーザーが「6種類のキャッシュバック特典で100ドル(約1万3000円)近くを受け取りました。どういうことなんでしょうか?」とのタイトルでスレッドを作成しています。このスレッドには同様にお金を受け取ったという人からの書き込みや、そのお金を引き出す方法について質問する書き込みなどが寄せられており、中には1072ドル(約14万2000円)という金額を挙げる人もいました。
Comment
by u/wpshogs_1229 from discussion I just got almost $100 in six different cashback rewards for "dogfooding the Google pay remittance experience". What does that mean?
in GooglePixel
IT系ニュースサイトのArs Technicaによると、Google Payでは何らかのキャンペーンでたまに数ドル程度がキャッシュバックされることがありますが、今回のような形で現金が振り込まれることはないとのこと。振り込みの名目として、リリース前のサービスなどを社員があらかじめ利用してテストすることを指す業界用語の「ドッグフーディング」が使われており、本来であればGoogleの従業員か一部のテスターにしか表示されないものであることから、原因はGoogle Payの報奨プログラムの不具合ではないかとArs Technicaは指摘しています。
その後Googleは、お金を受け取ったユーザーに向けたメールで「意図しない現金クレジットがGoogle Payアカウントに振り込まれたためメールを送りました。この問題は解決済みで、クレジットは可能な限り取り消されました。取り消すことができなかった場合、そのお金はお客様の手元に残ります。対応は必要ありません」と述べて、すでに現金化していた場合の返金は不要だと案内しました。
Google Pay has taken the money back and has sent an email confirming that the money was deposited in my account by error. pic.twitter.com/8RljrpJVyo— Mishaal Rahman (@MishaalRahman) April 6, 2023