(C)空知英秋/集英社・テレビ東京・電通・BNP・アニプレックス

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3月19日(日)に東京の両国国技館にて開催され、全国劇場でのライブビューイングも実施されたイベント『銀魂後祭り(あとのまつり)2023(仮)』にて、『銀魂』のスピンプ作品『3年Z(ずぃー)組 銀八先生』(原作:空知英秋、著者:大崎知仁)のアニメ化が発表された。
そのほかにもサプライズ&サービスが満載だったこのイベント(昼の部)の模様をお伝えしよう。

昼の部/夜の部の2回公演、劇場でのライブビューイング、さらにAbemaTVでのPPV配信も行われ、全国の『銀魂』ファンがリアルタイムで盛りあがった本イベント。
出演者は以下の通りだ。

〈出演〉
キャスト:杉田智和(坂田銀時役)、阪口大助(志村新八役)、釘宮理恵(神楽役)、高橋美佳子(定春/寺門通役)、千葉進歩(近藤勲役)、中井和哉(土方十四郎役)、鈴村健一(沖田総悟役)、太田哲治(山崎退役)、立木文彦(長谷川泰三役)、くじら(お登勢役)、石田彰(桂小太郎役)、【シークレット】山寺宏一(吉田松陽/虚役)
アーティスト:DOES、CHiCO with HoneyWorks、【シークレット】きただにひろし

>>>【画像】白熱のステージの様子(写真13枚)

開演前の注意事項アナウンスは高杉晋助(子安武人)、来島また子(早水リサ)、武市変平太(茶風林)が担当し、協賛企業紹介ナレーションは新八(阪口大助)と長谷川(立木文彦)の掛け合いで行われるなど、冒頭からサービス満点。
銀時(杉田智和)、新八、神楽(釘宮理恵)によるカウントダウンで幕を開けたイベントの最初のコーナーは、〈万事屋オンライン会議〉だ。
今年で原作漫画連載開始20周年を迎えることにちなみ、記念企画のアイデアを巡って万事屋らしいグダグダトークが展開された後、いよいよ華々しいOP主題歌ライブということ登場したのは、まさかのサプライズアーティスト・きただにひろし。熱唱するのはアニメ『ワンピース』主題歌の『ウィーアー!』。
スクリーンには、ステージ登壇前の出演者一同が背中を向けて拳を突き上げるお馴染みのポーズを決める映像も映し出され、あっという間に『ワンピース』一色に塗り替えられる両国国技館……こんなバカバカしい演出にこそ本気を出すのが『銀魂』の真骨頂だ。

●生アフレコ&ライブで熱狂!●

大興奮と大困惑が入り混じる会場、続いてのコーナーは万事屋3人と真選組3人(千葉進歩、鈴村健一、太田哲治/中井和也は昼の部のこのコーナーは諸事情により欠席)の生アフレコ。
20周年企画のアイデアを出すために思い出を語るという趣向で、アニメ第32話「人生はベルトコンベアのように流れる」、その後メンバーチェンジして万事屋+桂(石田)、長谷川、お登勢(くじら)によりアニメ第120話「一度取った皿は戻さない」、第25話「鍋は人生の縮図である」が演じられ、久々に展開する『銀魂』の空気が観客を楽しませていく。
会場がほどよく温まったところでCHiCO with HoneyWorksのライブがスタート、『ヒカリ照明論』、『今日もサクラ舞う暁に』、『プライド革命』と『銀魂』ゆかりの楽曲を披露、SPYAIRの『サムライハート』のカバーも演奏し、会場をさらに盛り上げていく。
そして立て続けにお通ちゃんコーナーに突入。
「昨今のコンプライアンス問題でもう聴けなくなるかも知れない?」と訴えた高橋美佳子(お通役)が、刺激的なお通ナンバーを組み合わせたスペシャルメドレー『コンプライアンスがナンボのもんじゃい』を熱唱、会場は圧倒的な一体感に包まれた
続いてのコーナーは万事屋+真選組が再登場しての「企画会議まとめ」。ここからは中井和哉も登場し、〈バカ20選+α〉と題された各キャラクターの名セリフ集が生披露された。
また、20周年記念ロゴが発表されたほか、現在ナンジャタウンでコラボ企画を実施中の『黒子のバスケ』から主人公の黒子テツヤがお祝いにかけつけたり、2月末からWeb上で行われた〈アニメ銀魂共通テスト2003〉の解答や成績上位者の発表が行われるなど、ほのぼのムードでステージが展開していく。

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●まさかの大御所サプライズ登場!●

と、ここで少し落ち着いた会場にふたたび興奮の渦が巻き起こる。
最後のサプライズゲストとして登場したのは、まさかの大御所・山寺宏一だ(吉田松陽/虚役)。
ステージにキャスト陣も全員集合し、映画『銀魂THE FINAL』のクライマックスシーンの生アフレコがスタートする。
劇場の興奮が蘇る白熱の演技を堪能する観客――特に、杉田と山寺の二人で演じられた最終決戦のシーンは圧巻で、感動に包まれた客席からはすすり泣きの声も聞こえてきた。
映画の記憶が蘇ったところで登場するのは、『銀魂』の両国イベントにはもはや欠かせないアーティストDOESだ。
DOESは『道楽心情』、『ブレイクダウン』、銀時と高杉の関係をイメージして作られた『斬り結び』、さらにアコースティックギターの弾き語りでカバーされたSPYAIR『轍〜Wadachi〜』と、『銀魂THE FINAL』関連楽曲を演奏、締めくくりはTVシリーズED曲『修羅』。
興奮のライブはまさにイベントのクライマックスだった。
ライブ後はキャスト陣が全員揃っての記念撮影、『銀魂』イベント初登場となった山寺からの紹介、子安武人からのボイスメッセージと続き、最後はイベント恒例、原作者・空知英秋からの手紙が……と思いきや、ここでも巨大なサプライズ。 何とこのイベントのために空知が『銀魂』の特別編漫画を新作で描き下ろし、それを出演者が生で演じるという大サービスが実現した。ある意味、作者とキャスト陣の絆の深さを感じさせる『銀魂』らしいやりたい放題。容赦なく全開の空知節と、無茶振りに応えるキャスト陣の様子に場内は大爆笑となった。

●衝撃のアニメ化大発表!●

こうしてハッピーな空気に包まれる中、出演陣の挨拶でステージはフィニッシュ。
そして……最後のサプライズが待っていた。
それが冒頭でも記した『3年Z組 銀八先生』アニメ化の発表だ。
スクリーンにイベントのスタッフロールが流れた後に、唐突にスタートした『3年Z組 銀八先生』の映像。
TVシリーズでも時折 ”おまけコーナー” として挿入され、『銀魂THE FINAL』でも終幕を飾ったこの映像。
今回は銀八先生と銀時が ”本人同士(?)” で会話するという趣向だったが、「20周年に相応しいアイデアは?」を授業する銀八先生の板書に、まさかの「アニメ化決定」の文字が!
いつ頃、どんな形でアニメ化するかの詳細は一切明かされず ”続報に注目” となったが、アニメ終了から2年を経ての新たな動きに、観客は歓喜の声をあげた。
きっと全国でイベント見守っていたファンも、喜びに包まれたはずだ。

(C)空知英秋/集英社・テレビ東京・電通・BNP・アニプレックス