AppleがiPhoneやiPadなど向け最新プラットフォーム「iOS・iPadOS 16.3.1」を提供開始!衝突事故検出の最適化や不具合・脆弱性の修正など
AppleがiPhoneなど向けiOS 16.3.1とiPadOS 16.3.1をリリース! |
Appleは13日(現地時間)、同社が販売するスマートフォン(スマホ)「iPhone」シリーズ向けプラットフォーム「iOS」とタブレット「iPad」シリーズ向けプラットフォーム「iPadOS」の最新バージョン「iOS 16.3.1(20D67)」および「iPadOS 16.3.1(20D67)」を提供開始したとお知らせしています。
変更点はiCloudがアプリで使われている時にiCloudの設定が応答しないまたは間違って表示される場合がある問題やSiriからの「探す」機能しない場合がある問題などの各種不具合の修正のほか、iPhone 14シリーズにおける衝突事故検出の最適化やいくつかのセキュリティーアップデートが実施されており、CVEに登録されている脆弱性では「CVE-2023-23514」や「CVE-2023-23529」の2個に対処していると案内されています。
その他、パソコン「Mac」向け「macOS」の最新バージョン「macOS 13.2.1(22D68)」、スマートウォッチ「Apple Wach」向け「watchOS」の最新バージョン「watchOS 9.3.1(20S664)」、セットトップボックス(STB)「Apple TV」向け「tvOS」の最新バージョン「tvOS 16.3.2(20K672)」も提供開始されています。
iPhone向けのiOSの最新メジャーバージョンとして今年9月に提供開始されたiOS 16、iPad向けのiPadOSの最新メジャーバージョンとして今年10月に提供開始されたiPadOS 16ですが、その後、不具合が修正された「iOS 16.0.1」および「iOS 16.0.2」、「iOS 16.0.3」が提供され、さらにiPadOS 16.1と合わせてiOS 16.1がリリースされてきました。
その後、フリーボードAppなどの新機能が追加されたiOS 16.2およびiPadOS 16.2、さらにHomePod(第2世代)に対応したり、緊急SOSで意図しない緊急通報を防ぐための機能が追加されたiOS 16.3およびiPadOS 16.3が提供されていましたが、今回、その不具合や脆弱性を修正したiOS 16.3.1およびiPadOS 16.3.1が配信開始されました。
更新は従来通り各製品本体のみでOTA(On-The-Air)によりダウンロードで行え、方法としては、「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から行えます。またiTunesをインストールしたWindowsおよびMacとUSB-Lightningケーブルで接続しても実施できます。iOS 16およびiPadOS 16の対象機種は以下の通り。
<iOS 16対応製品>
・iPhone 14
・iPhone 14 Plus
・iPhone 14 Pro
・iPhone 14 Pro Max
・iPhone 13
・iPhone 13 mini
・iPhone 13 Pro
・iPhone 13 Pro Max
・iPhone 12
・iPhone 12 mini
・iPhone 12 Pro
・iPhone 12 Pro Max
・iPhone 11
・iPhone 11 Pro
・iPhone 11 Pro Max
・iPhone XS
・iPhone XS Max
・iPhone XR
・iPhone X
・iPhone 8
・iPhone 8 Plus
・iPhone SE(第2世代)
・iPhone SE(第3世代)
<iPadOS 16対応製品>
・12.9インチiPad Pro(第6世代)
・12.9インチiPad Pro(第5世代)
・12.9インチiPad Pro(第4世代)
・12.9インチiPad Pro(第3世代)
・12.9インチiPad Pro(第2世代)
・12.9インチiPad Pro(第1世代)
・11インチiPad Pro(第4世代)
・11インチiPad Pro(第3世代)
・11インチiPad Pro(第2世代)
・11インチiPad Pro(第1世代)
・10.5インチiPad Pro
・9.7インチiPad Pro
・iPad Air(第5世代)
・iPad Air(第4世代)
・iPad Air(第3世代)
・iPad mini(第6世代)
・iPad mini(第5世代)
・iPad(第10世代)
・iPad(第9世代)
・iPad(第8世代)
・iPad(第7世代)
・iPad(第6世代)
・iPad(第5世代)
なお、単体でアップデートする場合のダウンロードサイズは手持ちのiPhone 13 Pro MaxでiOS 16.2からだと269.9MBとなっています。Appleが案内しているアップデートの内容およびセキュリティーコンテンツの修正は以下の通り。
iOS 16.3.1
このアップデートには、iPhone用の重要なバグ修正とセキュリティアップデートが含まれています。
このアップデートには以下の重要なバグ修正とiPhone用のセキュリティアップデートが含まれます:
・iCloudがAppで使用されていると、iCloud設定が応答しない、または間違って表示される場合がある問題
・Siriからの“探す”リクエストが機能しない場合がある問題
・iPhone 14とiPhone 14 Proモデルでの衝突事故検出の最適化
Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください: https://support.apple.com/ja-jp/HT201222
iPadOS 16.3.1
このアップデートには、iPad用の重要なバグ修正とセキュリティアップデートが含まれています。
このアップデートには以下の重要なバグ修正とiPad用のセキュリティアップデートが含まれます:
・iCloudがAppで使用されていると、iCloud設定が応答しない、または間違って表示される場合がある問題
・Siriからの“探す”リクエストが機能しない場合がある問題
Appleソフトウェアアップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください: https://support.apple.com/ja-jp/HT201222
iOS 16.3.1 and iPadOS 16.3.1
Released February 13, 2023
- Kernel
Available for: iPhone 8 and later, iPad Pro (all models), iPad Air 3rd generation and later, iPad 5th generation and later, and iPad mini 5th generation and later
Impact: An app may be able to execute arbitrary code with kernel privileges
Description: A use after free issue was addressed with improved memory management.
CVE-2023-23514: Xinru Chi of Pangu Lab, Ned Williamson of Google Project Zero
- WebKit
Available for: iPhone 8 and later, iPad Pro (all models), iPad Air 3rd generation and later, iPad 5th generation and later, iPad mini 5th generation and later
Impact: Processing maliciously crafted web content may lead to arbitrary code execution. Apple is aware of a report that this issue may have been actively exploited.
Description: A type confusion issue was addressed with improved checks.
WebKit Bugzilla: 251944
CVE-2023-23529: an anonymous researcher
記事執筆:memn0ck
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