「第3の豆腐」って知ってる⁉︎豆腐って絹ごしと木綿だけじゃなかった!【豆腐の裏ワザ】
木綿でも絹でもない第3の豆腐、それが「充填(じゅうてん)豆腐」。みなさんご存じですか?以前、NHK『ガッテン!』で紹介されていたのを見て、わたしは初めて知りました。一般的な豆腐同様、大豆から作られているのですが、製造方法が違うそう。ゆえにその特徴も独自のものとか。パッケージに「絹」と書かれている場合もあり、絹ごし豆腐だと思って知らぬうちに買っている可能性も大!一体「充填豆腐」って何モノ???
【マツコの自宅めし】クセの強い「冷奴アレンジ」試してみた!トロ~リ半熟な黄身×のりの佃煮のソースに…至福♡
充填豆腐を買ってみた!
いきなりお豆腐クイズ~!
問題
下の写真の①②③の豆腐の中で「充填(じゅうてん)豆腐」はどれでしょう?3択です!
Thinking time♪
↓
↓
↓
正解は…③です。
パッケージに「絹とうふ」と書いてあるので、絹ごし豆腐だと思いがちですが、パッケージの「名称」をみると、確かに「充てん豆腐」と書いてあります。
調べてみると、「充填豆腐」は絹ごし豆腐と同じようななめらかさがあることから、「充填絹ごし豆腐」とも称しているとのこと。
なるほど!だから「絹」の文字が書かれているのですね。でも「絹ごし豆腐」と「充填豆腐」の判別はちょっと混乱しますよね。
「絹ごし豆腐」と「充填豆腐」はどうやって見分ければいいのでしょう?
「充填豆腐」の見分け方は?
見分け方は2つ。
1.パッケージの栄養成分表示の「名称」で見分ける方法。名称に「充填豆腐」または「充填絹ごし豆腐」と書かれていれば、充填豆腐です。
2.「パックの中に水が入っているかどうか」で見分ける方法。パックの中に水が入っていないのが充填豆腐、パックの中に水が入っているのが木綿豆腐・絹ごし豆腐です。
左:「木綿豆腐」、真ん中:「絹ごし豆腐」、右:「充填豆腐」
木綿豆腐と絹ごし豆腐には、パックの中に水が入っていますが、
「充填豆腐」には水が入っておらず、豆腐がパックにびっしり詰まっています。
理由は、充填豆腐はパックに豆乳などを直接流し入れ、パックごと加熱して作るため水が入っていないそうです。
では、「充填豆腐」の製造方法や特徴について、さらに見ていきましょう♪
「充填豆腐」ってどんなお豆腐?
1970年代、当時急増していたスーパーマーケットで販売するために開発されたという「充填豆腐」。その主な特徴は2つ。
1.「消費期限(賞味期限)が長め」
2.「ふわとろな食感」
1.「消費期限(賞味期限)が長め」
充填豆腐は豆乳などの材料をパックに直接、隙間なく流し入れます。つまり充填するわけです。そして密封し、加熱凝固させて作ります。この手順、缶詰を作るのとほとんど同じなんだそう。
密封したパックのまま加熱することで、豆腐を固めるのと同時に加熱殺菌もされます。そのため、日持ちする豆腐になるのだそうです。
わたしが購入した「充填豆腐」には、「賞味期限は製造日より15日後です(製造日含む)」と書いてありました。
調べてみると、一般的な絹ごし豆腐と木綿豆腐の賞味期限は長くても10日前後、早いものなら3~5日前後とのこと。一方、「充填豆腐」は長いものなら約2か月のものもあるそうです。
2.「ふわとろな食感」
木綿豆腐や絹ごし豆腐は、「熱々」の豆乳ににがりなどを加えて「混ぜながら固める」方法で作ります。それに対し、充填豆腐は「冷たい」豆乳ににがりなどを加えて「よく混ぜ合わせた後に、加熱して固める」方法で作ります。
充填豆腐のような作り方をすると、たんぱく質が均一に繋がった組織構造になるそう。そのため、調理時に加熱すると豆腐全体が一斉にやわらかくなり、それがふわとろ食感を生み出すのだそうです。
では、実際に食べて味の違いをチェックしてみましょう!
「木綿豆腐」「絹ごし豆腐」「充填豆腐」食べ比べてみよう♪
まずは、そのまま冷奴で。ちなみに、今回買ったのは、イオンの「木綿豆腐」「絹ごし豆腐」「充填豆腐」。「木綿豆腐」「絹ごし豆腐」は3個セットで105円、「充填豆腐」は3個セットで95円でした。
左:「木綿豆腐」、真ん中:「絹ごし豆腐」、右:「充填豆腐」
食べ比べてみると…。
「木綿豆腐」より「絹ごし豆腐」のほうがなめらかですが、「充填豆腐」はそれよりさらになめらか。かつ、他の2つの豆腐にはない「ふわっ」としているような気がします。
味の違いはわたしの鈍感舌ではわかりませんが、舌触りが明らかに「木綿豆腐」や「絹ごし豆腐」とは違います。とにかくなめらか!
続いて、温めて食べてみましょう。
「充填豆腐」はパックごと加熱する製造方法なので、パックには耐熱性の素材が使われています。そのため、パックごと温めることが可能です。
温め方は、充填豆腐全体がかぶるくらいのたっぷりのお湯を沸騰させ、充填豆腐をパックごと入れ、そのまま5~10分ほど茹でればいいそう。
今回は5分茹でることに。パックをお湯に入れたり出したりする際、火傷に注意しましょう。
一方、木綿豆腐と絹ごし豆腐は、「パックごと温めないように」と番組で言っていたので、パックから出して、沸騰したお湯で5分茹でることにしました。
パックごと温めないほうがいい理由は、おそらくパックに水がびっしり入って密封されているので、加熱することで破裂する危険があること、また、容器の耐熱温度の問題もあるのかなと推測します。
では、温めたお豆腐を食べ比べてみましょう。
左:「木綿豆腐」、真ん中:「絹ごし豆腐」、右:「充填豆腐」
「木綿豆腐」「絹ごし豆腐」は、冷奴で食べたときよりギュッと引き締まって、なめらかさはちょっと減り、少し歯ごたえが増した気がします。パックから出して茹でたせいか、豆腐の風味が少しなくなったような…。
「充填豆腐」は、「木綿豆腐」「絹ごし豆腐」とは全然違~う。なめらかさや、ふわとろ食感が失われるどころか増し増しに!冷奴で食べたときより豆腐の風味と甘みが強くなった感じ。やっぱりパックごと温められるのは、豆腐をおいしく食べる上でメリットなんですね。
さらに番組では、温めることでよりおいしくなった「充填豆腐」で「ふわトロ丼」を作っていました。なんでも、京都の豆腐店のおかみさん直伝のレシピだとか。
充填豆腐の「ふわトロ丼」材料と作り方
【材料】1人分
充填豆腐…1個
塩昆布…適量
ご飯…適量
しょうゆ…少々
【作り方】
1.茶碗にご飯をよそい、塩昆布をひとつまみのせます。
2.パックごとお湯で温めた充填豆腐を1にのせます。
3.2に塩昆布をふりかけ、しょうゆをかけて出来上がり。調理時間は6分。ほぼ豆腐を温める時間です。
ではいただきます!
おお~。おいしい。充填豆腐の口どけ最高。口に入れるとふわっとして、すーっととけていきます。やさしさで溢れています!
体の調子が悪いときや食欲がないとき、パパッと済ませたいランチに、この充填豆腐の「ふわトロ丼」はぴったりです。しょうゆの塩味、塩昆布の旨味と食感が充填豆腐のやさしさによく合います。
このほか、塩昆布としょうゆの代わりに、刻んだ青ねぎとポン酢じょうゆなどお好みで薬味を変えてもおいしいそうです。
木綿でも絹でもない第3の豆腐「充填豆腐」、ぜひお試しあれ♪
※記事内で紹介した商品は掲載当時の情報であるため、在庫状況、価格などが異なる場合がございます。
<参考文献>
『全豆連~豆腐の種類詳細~』
http://www.zentoren.jp/knowledge/kind_1.html
【マツコの自宅めし】クセの強い「冷奴アレンジ」試してみた!トロ~リ半熟な黄身×のりの佃煮のソースに…至福♡
充填豆腐を買ってみた!
いきなりお豆腐クイズ~!
問題
下の写真の①②③の豆腐の中で「充填(じゅうてん)豆腐」はどれでしょう?3択です!
Thinking time♪
↓
↓
↓
正解は…③です。
パッケージに「絹とうふ」と書いてあるので、絹ごし豆腐だと思いがちですが、パッケージの「名称」をみると、確かに「充てん豆腐」と書いてあります。
調べてみると、「充填豆腐」は絹ごし豆腐と同じようななめらかさがあることから、「充填絹ごし豆腐」とも称しているとのこと。
なるほど!だから「絹」の文字が書かれているのですね。でも「絹ごし豆腐」と「充填豆腐」の判別はちょっと混乱しますよね。
「絹ごし豆腐」と「充填豆腐」はどうやって見分ければいいのでしょう?
「充填豆腐」の見分け方は?
見分け方は2つ。
1.パッケージの栄養成分表示の「名称」で見分ける方法。名称に「充填豆腐」または「充填絹ごし豆腐」と書かれていれば、充填豆腐です。
2.「パックの中に水が入っているかどうか」で見分ける方法。パックの中に水が入っていないのが充填豆腐、パックの中に水が入っているのが木綿豆腐・絹ごし豆腐です。
左:「木綿豆腐」、真ん中:「絹ごし豆腐」、右:「充填豆腐」
木綿豆腐と絹ごし豆腐には、パックの中に水が入っていますが、
「充填豆腐」には水が入っておらず、豆腐がパックにびっしり詰まっています。
理由は、充填豆腐はパックに豆乳などを直接流し入れ、パックごと加熱して作るため水が入っていないそうです。
では、「充填豆腐」の製造方法や特徴について、さらに見ていきましょう♪
「充填豆腐」ってどんなお豆腐?
1970年代、当時急増していたスーパーマーケットで販売するために開発されたという「充填豆腐」。その主な特徴は2つ。
1.「消費期限(賞味期限)が長め」
2.「ふわとろな食感」
1.「消費期限(賞味期限)が長め」
充填豆腐は豆乳などの材料をパックに直接、隙間なく流し入れます。つまり充填するわけです。そして密封し、加熱凝固させて作ります。この手順、缶詰を作るのとほとんど同じなんだそう。
密封したパックのまま加熱することで、豆腐を固めるのと同時に加熱殺菌もされます。そのため、日持ちする豆腐になるのだそうです。
わたしが購入した「充填豆腐」には、「賞味期限は製造日より15日後です(製造日含む)」と書いてありました。
調べてみると、一般的な絹ごし豆腐と木綿豆腐の賞味期限は長くても10日前後、早いものなら3~5日前後とのこと。一方、「充填豆腐」は長いものなら約2か月のものもあるそうです。
2.「ふわとろな食感」
木綿豆腐や絹ごし豆腐は、「熱々」の豆乳ににがりなどを加えて「混ぜながら固める」方法で作ります。それに対し、充填豆腐は「冷たい」豆乳ににがりなどを加えて「よく混ぜ合わせた後に、加熱して固める」方法で作ります。
充填豆腐のような作り方をすると、たんぱく質が均一に繋がった組織構造になるそう。そのため、調理時に加熱すると豆腐全体が一斉にやわらかくなり、それがふわとろ食感を生み出すのだそうです。
では、実際に食べて味の違いをチェックしてみましょう!
「木綿豆腐」「絹ごし豆腐」「充填豆腐」食べ比べてみよう♪
まずは、そのまま冷奴で。ちなみに、今回買ったのは、イオンの「木綿豆腐」「絹ごし豆腐」「充填豆腐」。「木綿豆腐」「絹ごし豆腐」は3個セットで105円、「充填豆腐」は3個セットで95円でした。
左:「木綿豆腐」、真ん中:「絹ごし豆腐」、右:「充填豆腐」
食べ比べてみると…。
「木綿豆腐」より「絹ごし豆腐」のほうがなめらかですが、「充填豆腐」はそれよりさらになめらか。かつ、他の2つの豆腐にはない「ふわっ」としているような気がします。
味の違いはわたしの鈍感舌ではわかりませんが、舌触りが明らかに「木綿豆腐」や「絹ごし豆腐」とは違います。とにかくなめらか!
続いて、温めて食べてみましょう。
「充填豆腐」はパックごと加熱する製造方法なので、パックには耐熱性の素材が使われています。そのため、パックごと温めることが可能です。
温め方は、充填豆腐全体がかぶるくらいのたっぷりのお湯を沸騰させ、充填豆腐をパックごと入れ、そのまま5~10分ほど茹でればいいそう。
今回は5分茹でることに。パックをお湯に入れたり出したりする際、火傷に注意しましょう。
一方、木綿豆腐と絹ごし豆腐は、「パックごと温めないように」と番組で言っていたので、パックから出して、沸騰したお湯で5分茹でることにしました。
パックごと温めないほうがいい理由は、おそらくパックに水がびっしり入って密封されているので、加熱することで破裂する危険があること、また、容器の耐熱温度の問題もあるのかなと推測します。
では、温めたお豆腐を食べ比べてみましょう。
左:「木綿豆腐」、真ん中:「絹ごし豆腐」、右:「充填豆腐」
「木綿豆腐」「絹ごし豆腐」は、冷奴で食べたときよりギュッと引き締まって、なめらかさはちょっと減り、少し歯ごたえが増した気がします。パックから出して茹でたせいか、豆腐の風味が少しなくなったような…。
「充填豆腐」は、「木綿豆腐」「絹ごし豆腐」とは全然違~う。なめらかさや、ふわとろ食感が失われるどころか増し増しに!冷奴で食べたときより豆腐の風味と甘みが強くなった感じ。やっぱりパックごと温められるのは、豆腐をおいしく食べる上でメリットなんですね。
さらに番組では、温めることでよりおいしくなった「充填豆腐」で「ふわトロ丼」を作っていました。なんでも、京都の豆腐店のおかみさん直伝のレシピだとか。
充填豆腐の「ふわトロ丼」材料と作り方
【材料】1人分
充填豆腐…1個
塩昆布…適量
ご飯…適量
しょうゆ…少々
【作り方】
1.茶碗にご飯をよそい、塩昆布をひとつまみのせます。
2.パックごとお湯で温めた充填豆腐を1にのせます。
3.2に塩昆布をふりかけ、しょうゆをかけて出来上がり。調理時間は6分。ほぼ豆腐を温める時間です。
ではいただきます!
おお~。おいしい。充填豆腐の口どけ最高。口に入れるとふわっとして、すーっととけていきます。やさしさで溢れています!
体の調子が悪いときや食欲がないとき、パパッと済ませたいランチに、この充填豆腐の「ふわトロ丼」はぴったりです。しょうゆの塩味、塩昆布の旨味と食感が充填豆腐のやさしさによく合います。
このほか、塩昆布としょうゆの代わりに、刻んだ青ねぎとポン酢じょうゆなどお好みで薬味を変えてもおいしいそうです。
木綿でも絹でもない第3の豆腐「充填豆腐」、ぜひお試しあれ♪
※記事内で紹介した商品は掲載当時の情報であるため、在庫状況、価格などが異なる場合がございます。
<参考文献>
『全豆連~豆腐の種類詳細~』
http://www.zentoren.jp/knowledge/kind_1.html