【片岡愛之助さんインタビュー】体重&体調管理の秘訣は…″妻の手作り料理″!?「食べる順番に気をつけています」

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歌舞伎俳優の片岡愛之助さんにお会いしてきました!愛之助さんといえば、歌舞伎のみならず、大ブレイクした『半沢直樹』での好演、最近ではNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』など映像作品での活躍が印象的です。そのほか、関西大学の客員教授も務め大忙しですが、普段どんなものを食べて、どんな生活を送っているんでしょうか…?片岡愛之助さんの素顔に迫りました。

【画像を見る】落ち着いた微笑みが魅力的な片岡愛之助さん

――池波正太郎生誕100年企画映画『仕掛人・藤枝梅安』第一作が2月3日、第二作が4月7日に公開されます。愛之助さんは、梅安の相棒でもある楊枝職人・彦次郎を演じてらっしゃいます。池波作品と言えば食事のシーンが印象的ですが、今回も随所に江戸の庶民が食べていた料理が出てきますね。

今回は、日本料理の名店「分とく山」の総料理長・野粼洋光さんが監修に入ってくださったのですが、一品一品がとても細やかに作られていて、どの料理も非常においしかったです。わたしがいちばん驚いたのが、お膳の上に乗っているけど、食べられることはないお料理までもが丁寧に作られていたこと。

お椀にしてもフタをしていれば中身は映らないので、中は空のお椀を置いておくだけでもいいんですけれど、やっぱり香りがするのとしないのとでは芝居に与える影響が全然違うんです。香りというのは、ここで生活をしているという空間づくりにもなりますから、役者もそれによって表情が変わってきますし、作品に深みが出てくると思います。



――なるほど。撮影で出てきたお料理は、当時の味づけが再現されていたのですか?

そうですね。しっかり研究されていたと思います。江戸時代にある材料を使って出汁を取り、こだわりを持って作られていました。

――彦次郎が「こいつはうめぇや」と言いながら、おいしそうに食べるシーンがありましたが、召し上がった料理のなかでおいしかったものはありましたか?

たとえば、湯豆腐やくじらの骨の吸い物などどれもやさしい味で、おいしかったです。と言いつつ、わたしは梅安役の豊川(悦司)さんほど食べるシーンがなかったんですけどね。

それでも、野粼さんが撮影現場にいらして、「愛之助さんも一口どうですか?」と言ってくださって何品かいただきました(笑)。

地球が滅亡するなら最後に食べたいのは…

――第二作では、彦次郎がある緊迫したシーンで、みそを塗ったおにぎりを食べていました。

おにぎりもおいしかったなあ(笑)。

――(笑)。そこで質問なのですが、もし地球が滅亡するなら最後に何を食べたいですか?

それは悩みますね…。やっぱり、おみそ汁とお漬物とご飯ですかね。

――おみそ汁の具はどうしましょうか?

おみそ汁と言いましたが、じつは豚汁が好きなんです(笑)。だから、豚肉やさつまいも、ごぼう、にんじんなどの具がたくさん入っていたらうれしいですね。

気を付けるのは食べる順番

――俳優さんは体調管理も大切な仕事だと思います。普段の食生活で気をつけていることはありますか?

妻がわたしの体のことを考えてバランスの良い食事を作ってくれます。わたしが気をつけているのは、食べる順番ですかね。最初に野菜を食べて、次に温かいスープを飲んで胃を温めてから主菜にいくという感じです。

独身の頃はずっと外食だったので、家で食べるようになってから体重も減ったし、体調もよくなりました。わたしの体のことを気遣ってくれるので、妻にはとても感謝しています。



――独身のころは「人生は太く短くという考えだった」そうですが、今、健康のためにやっていることはありますか?

定期的にジムへ通っています。京都の南座に出ているときも京都のジムへ行ったり、劇場からホテルまで歩いたりしていますし、東京では加圧トレーニングもやっているのですが、効果的でおすすめですよ。

――今、京都のお話が出ましたが、『仕掛人・藤枝梅安』も京都で撮影されたそうですね。空き時間に「京都の街を歩いて、新しい発見があった」と伺いました。

そうなんです。京都へはよく行くのに、いつも劇場とホテルの往復しかできない。でも、今回の撮影では予備日が何日かもうけてあったので、撮影のない日にフラッと外出することができました。

かと言ってコロナ禍ですから、人混みは避けて河川敷を散歩したり、路地裏を歩いたりしたのですが、路地を一本入ると雰囲気の良いお店がたくさんあるんですよ。「今度ここに行ってみたいな」というお店が何軒もありました。やっぱり歩いてみないとわからないことってありますね。京都にはよく滞在するのに京都のことをあまり知らなかったんだなと改めて思いました。

――愛之助さんは、歌舞伎のみならず、映像の分野でも幅広く活躍されていますが、多忙な生活のなかで息を抜く時間はありますか?

愛猫のまー之助と遊んでる時間ですね。ボールを投げると、犬のように口にくわえて持ってきてくれるんですよ。妻も一緒に遊んでいます(笑)。それがわたしの癒しの時間です。


※片岡愛之助さんインタビューは、月刊誌『家の光』2023年3月号にも掲載されます。
http://www.ienohikari.net/press/hikari/yokoku/