【▲ ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したレンズ状銀河「UGC 8603」(左下)と矮小不規則銀河「LEDA 48062」(右)(Credit: ESA/Hubble & NASA, R. Tully)】


いくつもの銀河が写っているこちらの画像は、「ハッブル」宇宙望遠鏡で撮影された「りょうけん座」の一角です。左下で明るく輝くレンズ状銀河「UGC 8603」と、右側で淡く輝いている矮小不規則銀河「LEDA 48062」の対照的な姿が捉えられています。


欧州宇宙機関(ESA)によると、天の川銀河から10メガパーセク(約3260光年)以内に存在するすべての銀河を正確に観測するためのキャンペーン「Every Known Nearby Galaxy」が、2019年から2021年にかけてハッブル宇宙望遠鏡を使って実施されました。この観測キャンペーンでは153個の銀河が対象となっていて、そのなかには約3000万光年先にあるLEDA 48062も含まれています。天の川銀河の隣人とも言える近傍の銀河の観測は、天文学者が様々な銀河に存在する星の種類を断定し、宇宙の局所構造をマッピングする上で役立つということです。


冒頭の画像はハッブル宇宙望遠鏡の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」で可視光線および赤外線の波長で取得したデータをもとに作成されたもので、ハッブル宇宙望遠鏡の今週の一枚としてESAから2023年1月9日付で公開されています。


 


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Image Credit: ESA/Hubble & NASA, R. TullyESA/Hubble - Calling on a Galactic Neighbour

文/sorae編集部