12月25日、ラストランを終えた植野貴也騎手(c)netkeiba.com

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 25日、阪神競馬場で行われた3歳以上障害未勝利(5R、障2970m)で、アスタースウィング(牡8、栗東・中竹和也厩舎)が2着となった。鞍上の植野貴也騎手にとっては、これが現役生活最後の騎乗となった。なお、同騎手は引退後、中竹和也厩舎で調教助手となる予定。

 植野貴也騎手は1975年7月1日生まれ、千葉県出身の47歳。1994年3月に騎手デビューを迎え、同日の中京10R・ゆきやなぎ賞において初勝利を特別戦で飾った。デビュー当初は平地・障害双方で騎乗しており、1998年にはジムカーナとのコンビでNHKマイルCに参戦、GI初騎乗。翌1999年にはロングイカロスとのコンビで小倉サマージャンプを制覇。障害重賞初挑戦を白星で飾った。

 以降、2009年阪神ジャンプS(マヤノスターダム)、2012年京都ジャンプS(マサノブルース)、2016年新潟ジャンプS(タイセイドリーム)、2017年京都ジャンプS(マイネルフィエスタ)、2019年京都ハイジャンプ(シゲルヒノクニ)と、障害重賞通算6勝。昨年の中山大障害ではレオビヨンドとのコンビで3着、今年の中山大障害ではマイネルレオーネを3着に導いている。

【植野貴也騎手のコメント】

「今日は皆さんお集まりいただきまして、ありがとうございました。引退は少し早いなと思いながらも、この29年間は短いようで長いような感じでした。

 今後は障害の練習で築いてきた技術を活かして、お世話になる中竹先生のところで、平場の馬でも良い状態で競馬場に送り出せるように頑張りたいと思います。

 今後も障害ジョッキーも他のジョッキーも、そして競馬界もよろしくお願いします。今日はありがとうございました」

(JRAのホームページによる)