「モデルナ製コロナワクチン」追加接種年齢を12歳以上に引き下げへ「ワクチン接種の後押しに」
12月8日、厚生労働省の専門部会はモデルナ製の新型コロナウイルスワクチンの3回目以降の追加接種の対象年齢を、現在の18歳以上から12歳以上に引き下げることを認めました。このニュースについて竹内医師に伺いました。
監修医師:
竹内 想(医師)
名古屋大学医学部附属病院にて勤務。専門領域は皮膚科、美容皮膚科。
厚生労働省の専門部会が了承した内容とは?
厚生労働省の専門部会が了承した内容について教えてください。
竹内先生
今回のニュースは12月8日に開かれた厚生労働省の専門部会が了承した内容についてです。専門家部会ではモデルナ製の新型コロナウイルスワクチンの3回目以降の追加接種の年齢引き下げについての議論がおこなわれ、臨床試験結果における有効性や安全性が確認されたとして、対象年齢を12歳以上に引き下げることが了承されました。
臨床試験では、従来ワクチンで12~17歳までを対象におこなわれ、体内で作られるウイルスの働きを抑える中和抗体の値が18~25歳におこなった臨床試験の結果と同程度上昇したとのことです。モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンをめぐっては、これまで3回目以降の追加接種では対象年齢が18歳以上となっていて、モデルナが対象年齢の引き下げを申請していました。
接種年齢引き下げへの受け止めは?
モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンの3回目以降の追加接種の接種年齢が引き下げられたことへの受け止めを教えてください。
竹内先生
モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンの3回目以降の追加接種の接種年齢が引き下げられたことで、より幅広い年齢の国民がワクチン接種による恩恵を受けることができるようになるでしょう。また、日本国内で広く接種されている新型コロナウイルスワクチンであるファイザー製とともに、モデルナ製の3回目以降の接種年齢が12歳以上となることで、ワクチン接種がさらに進むことが期待されます。ただし、並行して感染対策などをこれまで通りおこなっていくことも大切です。
まとめ
12月8日、厚生労働省の専門部会がモデルナ製の新型コロナウイルスワクチンの3回目以降の追加接種の対象年齢を、現在の18歳以上から12歳以上に引き下げることを認めたことが今回のニュースでわかりました。対象年齢の引き下げは、今月中にも運用が始まる見通しです。
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