笑いが止まらない! - 『テリファー』に登場する殺人ピエロのコスプレ
 - Albert L. Ortega / Getty Images

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 先週末(10月28日〜10月30日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、公開4週目のホラー映画『テリファー2(原題) / Terrifier 2』が記録的なヒットとなっている。(数字は Box Office Mojo調べ、1ドル145円計算)

 『テリファー2(原題)』は、2016年に公開された『テリファー』の続編で、ハロウィンの夜に殺人ピエロ“アート”が蘇り、ティーンの女の子とその弟に襲いかかるというストーリー。あまりの残虐さに失神・嘔吐する人が続出したという口コミによって、度胸試しをしようとする観客が映画館に押し寄せる事態に。週末興収は公開後は毎週末減っていくのが定石だが、同作に至っては、これまで毎週末、週末興収をアップさせ続けており、製作費25万ドル(約3,625万円)の30倍以上となる興収773万5,150ドル(約11億2,000万円)を稼ぎ出す、今年一番のサプライズヒットとなっている。しかもこの製作費は、クラウドファンディングで集められたものだ。

 Varietyによると、『テリファー2(原題)』はアメリカで配給される映画のレーティングを決定するモーション・ピクチャー・アソシエーションの査定を通していないため、配給のシネダイムは当初、同作を上映してもらえるように映画館を説得することにさえ苦戦していたとのこと。そのため3日限りの上映の予定だったが、口コミが爆発し、今や1,550館で上映されるまでになった。各劇場では1日に1〜2回しか上映されていないものの、毎回満席近くなるため、より大きな劇場に変更しなくてはならない事態になっているのだとか。キャストのスターパワーもなく、宣伝もほとんどされなかった映画が、ホラーファンの口コミに支えられて大仕事を成し遂げた。(編集部・市川遥)

10月28日〜10月30日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(1)『ブラックアダム』
2(2)『チケット・トゥ・パラダイス』
3(初)『プレイ・フォー・ザ・デビル(原題) / Prey for the Devil』
4(3)『スマイル(原題) / Smile』
5(4)『ハロウィン THE END』
6(13)『ティル(原題) / Till』
7(5)『ライル、ライル、クロコダイル(原題) / Lyle, Lyle, Crocodile』
8(7)『テリファー2(原題) / Terrifier 2』
9(6)『ザ・ウーマン・キング(原題) / The Woman King』
10(12)『ター(原題) / Tar』