ワコムは、27インチ液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq Pro 27」を、10月12日に発売します。

 

同製品は、新しいペンテクノロジー「Wacom Pro Pen 3」により、描き味を大幅に改善。Wacom Pro Pen 3は、作業スタイルに合わせて付属パーツを入れ替え、グリップの太さ、サイドスイッチの有無、ペンの重心をカスタマイズすることができ、自分だけのペンにすることができます。ペン先が細く、視認性が向上した新しいペンデザインで、より自然な描き心地で使えます。3つのサイドスイッチにはソフトウェアごとに機能を割り当てて使用可能。同社独自のEMR(Electro-Magentic Resonance:電磁誘導方式)テクノロジーで8192レベルの筆圧検知に対応し、電池や充電も不要です。

 

仮想化環境で使用する場合も、直感的操作を実現する10点マルチタッチ機能に対応しており、指先でキャンバスを拡大・縮小、回転ができ、マルチタッチとペン操作を切り替えることができます。MacとWindowsで動作し、OS固有のジェスチャもサポート。Linuxでマルチタッチ機能を利用する場合は、各ソフトウェアの仕様に依存します。マルチタッチを無効にしたいときは、本体背面の右上部にあるオン/オフボタンで切り替えることができます。

 

従来よりも滑らかな操作と描画が可能なリフレッシュレート120Hz対応でペンの追従性が高く、視差も小さくなりました。リアルなカラーを再現するAdobe RGBカバー率99%、デジタルシネマ規格のDCI-P3カバー率98%の広色域とHDRガンマに対応し、高精細な4K解像度で10億7374万色の鮮やかな表現が可能。Pantone認証とPantone SkinTone認証を取得しています。

 

設置面積は同シリーズの「Wacom Cintiq Pro 24」よりも小さく、大画面ながら省スペース設計で、エッチング加工を施した液晶ガラスは、紙とペンで描くときのリアルな描き味を味わえます。

 

別売の専用スタンド「Wacom Cintiq Pro 27 Stand」は、モダンで洗練されたデザインが特徴で、高さや角度を自由に調整し、時計回り、反時計回りそれぞれ20度まで回転して、自然な姿勢で理想の線を描画できます。ディスプレイ背面にはVESAマウントを搭載しており、別のスタンドオプションを利用することもできます。

 

税込価格は、Wacom Cintiq Pro 27が48万1800円、Wacom Cintiq Pro 27 Standが7万2380円です。

 

なお、9月30日12時より、同社公式YouTubeチャンネルにて、同製品のこだわりポイントなどを紹介するYouTube Liveの配信も予定しているとのことです。