東九州道「油津・夏井道路」全3工区が工事開始 大隅半島″東回り″全通へ一歩
JR日南線と並行する高速道路です。
まずは東側から整備へ
九州道と宮崎道を海側につなぐ東九州道(画像:鹿児島県)。
国土交通省 大隅河川国道事務所は2022年9月9日(金)、東九州自動車道の宮崎方面への事業区間のひとつ「油津・夏井道路」の事業中区間が着工を迎えたと発表しました。
東九州道は最後の未開通区間、志布志IC〜宮崎道清武JCT間が徐々に事業化、着工となっています。全通すれば鹿児島・宮崎間の高速道路ネットワークは、えびのJCT経由の九州道・宮崎道ルートともうひとつ、海側のルートが生まれることとなります。
現在、串間〜日南間のみが未事業化で、残りは事業化済みで、工事も徐々に始まっています。その中で、「油津・夏井道路」という名称の区間のうち、2019年に夏井・串間・日南の3工区が事業化。それぞれ用地取得などにめどが立ったことから、今回同時に着工となります。
国土交通省は「九州各地と大隅地域が結ばれ、移動時間の短縮、沿線都市における交流人口の増加、災害時におけるダブルネットワークの効果が期待されます」としています。
東九州道の志布志以東では、JR日南線とほぼ同じルートを通ります。開通すれば、日南線が被災した場合の、代行輸送ルートとしても活用が期待されます。実際、2021年9月に日南線が一部長期運休となった際も、代行バスが北郷駅から北上して宮崎道へ直結する内陸ルートをとりました。このルートも東九州道が整備中で、開通後はスピードアップとなります。