化粧室までギラッギラ!! 国内登録初の「新型ビジネス・ジェット」内部は超豪華! 静岡・FBJ
シンガポールまでノンストップで飛べます。
民間の事業機として国内初導入の新型機
物流大手、鈴与のグループ企業として静岡空港を拠点にビジネスジェット機やプライベートジェット機の運航を行うフジビジネスジェット(FBJ、牧之原市)は2022年9月14日、新たに導入した「ファルコン2000LXS」を羽田空港で公開しました。
フジビジネスジェットが導入した「ファルコン2000LXS」(乗りものニュース編集部撮影)。
「ファルコン2000」シリーズは海上保安庁が採用し運用しているものの、民間の事業機として国内登録されたのは初めての機体です。全長20.23m、最大離陸重量1万9400kg、巡航速度は458〜465ノット(約850〜862km/h)で、最大4000マイル(約7410km)飛行可能な性能を有する中型のビジネスジェット機のため、パイロットのほかに旅客10名を乗せてシンガポールやインドネシアなどまで飛行することが可能です。
説明によると、すでに9月8日には国内航空運送事業に関する認可取得の手続きが完了しているそう。当初は国内で運航し、将来的には外国への運航も行う予定とのことです。
昨今、世界的にはビジネスジェットの需要は右肩上がりで拡大しています。とくに新型コロナの感染拡大以降、他人とあまり接触せずに乗降できる点から、感染リスクの低い乗りものとして使われることも多くなっています。
今後は3機種での運用を予定
FBJは現在、テキストロン・アビエーション社製のサイテーションCJ2を保有していますが、これは小型短距離のビジネスジェット機であり、旅客数は6名(最大7名)、航続距離は1781マイル(約2987km)に留まります。そこで、今後の事業拡大を見据え、より大型で長距離の飛行が可能な機体として「ファルコン2000LXS」を導入したとの説明でした。
フジビジネスジェットが導入した「ファルコン2000LXS」の機内(乗りものニュース編集部撮影)。
同社は2022年のうちに、テキストロン・アビエーション社製のサイテーションCJ4Gen2を導入する予定です。同機は、旅客数こそサイテーションCJ2と同じ6名(最大8名)ですが、航続距離はサイテーションCJ2とファルコン2000LXSの中間程度となる2165マイル(約4010km)です。
サイテーションCJ4Gen2であれば、台湾や北京などまで飛んでいくことが可能になるため、運用の幅が広がるとのこと。FBJの米原慎一社長も「最新技術・最高品質を提供するオンリーワン航空事業グループを目指します」としています。