犬飼貴丈の真骨頂、“狂気”と“可愛い”を両立させる力量
「狂気に満ちててホント好き」「一気に引き込まれる」「本領発揮」と、犬飼貴丈の魅力が全て詰まった神回、『新・信長公記〜クラスメイトは戦国武将〜』第8話(読売テレビ・日本テレビ系、毎週日曜よる10時30分から放送)。上杉謙信(犬飼貴丈)が、ライバルであり友である武田信玄(満島真之介)と共闘するとあって、放送前から「楽しみ」「今日やばそう」と盛り上がっていたが、予想以上の仕上がりに「#犬飼貴丈」がトレンド入り。“上杉謙信”に新たな歴史を刻み込んだ。
(以下、第8話ネタバレあり)
戦国武将のクローンが集まった高校に、異国の偉人たちが攻めてきた。捕まったのはヒロイン・みやび(山田杏奈)と、徳川家康(小澤征悦)。徳川家康には散々な目に合わされてきた武将たちだったが、信長(永瀬廉)を中心に団結し、二人の奪還を誓う。そして敵を倒し、ハッピーエンド――。わかりやすいストーリーだが、俳優陣の演技力と圧巻のテンションにより、「もう最終回の盛り上がり」「面白すぎる」とSNSでも絶賛のコメントが殺到。全てのシーンに武将の個性が溢れ、演じる俳優の持ち味も生かしてくれる秀逸なドラマだ。
第8話では、中学時代から喧嘩を繰り広げてきたライバル、武田信玄と上杉謙信が二人でおにぎりを食べるシーンも。
「お前と一緒に戦いたい」
上杉謙信は、武田信玄に“共闘”を持ちかける。武田信玄への闘争心は、その強さへの信頼に変わってきたのかもしれない。武田信玄と一緒に戦ったら、どれほど強くなれるのだろう?どんな戦いになるのだろう?やってみたい――。そんな15歳らしい好奇心もあったのだろうか。(楽しみでたまらない)という顔でみつめる上杉謙信。武田信玄が微笑み返した瞬間、塩を突き出す。有名な逸話「敵に塩を送る」が新しい形で再現されたこのシーンは、「可愛い」「胸アツすぎた」と盛り上がった。
そして迎えた戦いのとき。作戦を練る者、大切な人のために悩む者…武将たちの個性が一番光る舞台だ。
そんな中、ひときわ強い印象を残したのは“悪口”が武器だったという榊原康政(内藤秀一郎)。「ミジンコ!ミジンコ!」と連呼しながらの戦闘シーンには、視聴者も「超おもしろい!」「生き生きしてた」「メガホンで戦うところも可愛すぎる笑」「じわじわくる」と大盛り上がり。つい最近まで演じていた『先輩、断じて恋では!』での優しく繊細な“先輩”や、『イケメン共よ メシを喰え』で見せた大人の雰囲気が嘘のような“榊原康政(15歳)”ぶり。主演した『仮面ライダーセイバー』での頼りになる姿ともギャップが激しいが、アクションはさすが。迫力あり、コミカルあり、の新しい一面を見せてくれた。
公式Twitterでも次々とオフショットが公開され、「可愛い」「胸熱」と盛り上がってきた本作。今回は萩原利久、犬飼貴丈、内藤秀一郎の3ショットも公開され、楽しそうな撮影現場に癒やされた視聴者も多かったようだ。史実に加えて俳優自身の魅力も伝わり、キャラクターへの愛着が加速度的に増していく。優しさがにじみ出る永瀬廉の信長、いつも可愛いのに最後はしっかり決める西畑大吾の秀吉、そして熱いドラマを見せてくれる三浦翔平の伊達政宗。
武将の個性に俳優陣の持ち味がプラスされることでますますハマる『新・信長公記』。「あと2話で最終回なの悲しすぎる!」「ロスの予感しかしない」と視聴者も虜になっている。
そして迎えた武田信玄(満島真之介)と上杉謙信(犬飼貴丈)の共闘。二人はライバル同士として登場したが、今は“友”として隣にいる。強敵・始皇帝を相手に、早くもワクワクが止まらない様子だ。
敗北を経験して一歩成長した武田信玄と、高校に入学してからは戦う姿を見せなかった上杉謙信。長年付き合ってきたライバル同士だが、これが初めての共闘であり、久しぶりにお互いの“全力”が見られる格好の機会だ。
「甲斐の虎、武田信玄」
「越後の龍、上杉謙信」
名乗りからのスタートが熱い。二人が走り出すと、全てを持っていかれた。生き生きとした表情からは笑い声が漏れ、「一瞬で変わった」「覚醒した」「ついに上杉の本気がきた」と視聴者を魅了。満島真之介と犬飼貴丈の振り幅に驚かされる。
アクションシーンは圧巻。武将としての強さはもちろん、何度も戦ってきたライバルだからこその絶妙な連携プレーを見せる。
「毘沙門天の生まれ変わりをっ 甘くみんなよ」
「俺たちの石垣ぃ…なめんなよぉ!」
戦いながらも関係を深めていく様は秀逸。背中合わせで戦えるのは、お互いを信頼していてこそだ。バディーでの戦いで熱い絆を魅せるのは犬飼の持ち味。『仮面ライダービルド』や『ケイ×ヤク』とはまた違う新たな魅力を放つバディーを生み出した。
さらに盛り上がったのは、上杉謙信が殴られて「いってぇー」と言ってからの犬飼の表情。武田信玄も、待ってましたとばかりに手を止める。不機嫌そうな表情から切り替わる狂気に満ちた目は、「やばいやばい」「覚醒した!」「今まで見たことない」「ホント好き」と話題に。さらに、敵にとどめを刺そうとしながら笑う姿には「普段とのギャップえぐい」の声も。振り切った表情で魅せる“役”に対する大胆な回答と、それでもキャラクターを崩さない力量。これが、犬飼貴丈の真骨頂だ。
しかしそれだけでは終わらない。勝利を収め、傷だらけの二人が「(こいつの方が)ボコボコにされてた」と競い合うシーン、そしてラストで武田信玄を「めっ!」と止める上杉謙信。最後まで二人の魅力を描ききる。犬飼貴丈の上杉謙信が、ここに完成。見る者に衝撃と余韻を残す、忘れられないキャラクターを誕生させた。これからも進化し続ける上杉謙信から目が離せない。
信長(永瀬廉)が発する「うつけ」。SNSでも「物語が進むのと比例して優しくなってく」「『貴様、うつけか』って言われたい」と毎回話題だが、第8話ラストでペリーをばっさり切った「何言ってんだ うつけ」にはツッコミも。永瀬廉は、様々な「うつけ」を使い分けている。次回予告の「泣くな、うつけ」は、どんなシーンになるのだろうか。早くも期待の声が上がっている第9話は、9月18日(日)よる10:30〜放送。
【第9話 あらすじ】
すべてを終わらせるため、徳川家康(小澤征悦)に旗印を掲げた織田信長(永瀬廉)。しかし、武将たちは信長の行動の意味を理解できずにいた。黒田官兵衛(濱田岳)がその理由を問うが、信長は答えようとしない。
「家康との戦いの先に最後の戦いが待っている。俺はそこまで辿り着かねばならぬ」と言い残し、教室を出ていくのだった。そんな信長を、日下部みやび(山田杏奈)が追いかける。
同じ頃、モニターで信長が出ていく様子を見ていた別府ノ守与太郎理事長(柄本明)。信長は“総長”の正体に気づいていると考えた理事長は、「なぜ家康を倒さないといけないのか、その意味も……」と言って、意味深に笑うのだった。
そんな中、アワビを焼いていた信長。そこへやってきたみやびは、戦国時代の武将たちが戦いの前に、打ちアワビ、かち栗、昆布を食べたことを説明しながら、「まるで戦国時代の武将のようですわ」とつぶやく。すると、信長はある衝撃の告白をして……!?
その後、自宅に帰ったみやびは、花梨(柚希礼音)と名乗る女性に声をかけられて……!?一方、理事長室の前では、黒田官兵衛が室内の会話を盗み聞いていた。「武将のクローン……?」と驚きを隠せない黒田に、さらなる事実が明らかになり……!?
■『新・信長公記〜クラスメイトは戦国武将〜』
毎週日曜よる10時30分〜
(C)読売テレビ