JALのCAによる本気の「就活向け講義」がスゴイ! 参加費22万円でも好評博すポイントとは
参加した学生さんも講師も本気でした!
10月から「レギュラー講座」も
「採用面接は自分の思い・熱意を伝え、企業の雰囲気を知ることができ、社員と実際に話せます。実はチャンスです」――。JAL(日本航空)が2022年8月より、現役のCA(客室乗務員)・地上係員が講師となり、航空業界を目指す学生にむけ、自己表現力やコミュニケーション力向上など社会人になる上で必要となるスキルの習得や採用対策、コロナ禍で進化する空の仕事について講義する「JALエアラインスクール」を開講しています。
「JALエアラインスクール」の様子(2022年8月31日、乗りものニュース編集部撮影)。
今回は夏休みシーズンに合わせた4日間の短期集中コースとなり、東京会場での開催の場合、受講料は22万円。決して手頃な価格とはいえませんが、CA・地上係員を目指す学生からは、好評な応募が集まっているのだとか。なお、同社は「今後のJALグループへの採用を約束するものではない」としています。
この講座のポイントは現役CA・地上係員である講師から生の声が聞ける、コミュニケーションが取れるほか、面接対策では、実際に採用活動の経験をもつスタッフと面接やグループディスカッションの練習ができるということ。講義は「一人一人の参加者に寄り添いたい」(企画担当者)ということで、この日の参加者30人を2グループにわけ、15人での少人数講義で実施されています。
幼少期よりCAを目指してきたという参加者のひとりは「現役の社員の皆さんに話をうかがうことができる」ということで参加を決意。「採用ページではわからないところまでたくさんのお話を聞くことができました。話のなかでは社員の皆さんが、お互いに名前を呼び合って会話しているのが印象的でした」と、その感想を話します。
「昨年度から学生向けの講座を開設しましたが、客室乗務員にどうしてもなりたいという意見を非常に多くいただきました。それは私たちも経験をしており、当時私たちがしておけばよかったなといったポイントを盛り込んでいます。学生の皆さまは、客室乗務員職に熱い気持ちをもっている方もいて、涙を流す方もいらっしゃるほどです。そういった方に少しでもお役に立てれば……ということで、実施に至りました」(企画担当者)。同氏によると「航空会社に入りたいあまり、自分自身(の個性)を潰してしまうこともある」としたうえ「自分の思いをしっかり伝えることを大切にしていただきたい」と話します。
今後「JALエアラインスクール」は、大学や専門学校などに通いながら受講可能なダブルスクール形式で実施される「レギュラー講座」の展開も予定されています。こちらはCAコースは東京・大阪開催で、地上係員コースは東京開催です。