気仙沼線BRT「自動運転バス」12月運転開始 柳津〜陸前横山で「手放し運転」
いずれはシステム遠隔操作に!?
2018年からの実証実験をうけて実用化
自動運転バスは車体デザインを一新(画像:JR東日本)。
JR東日本は2022年9月6日(火)、宮城県の三陸海岸を走るJR気仙沼線BRTで、自動運転バスの運行を開始すると発表しました。開始日は12月5日(月)で、自動運転を実施するのは柳津〜陸前横山間の1駅間4.8kmです。
JR気仙沼線は東日本大震災で被災し、2012(平成24)年に柳津〜気仙沼間をBRT(バス高速輸送システム)に転換。鉄道敷地を転用したバス専用道で自動運転を行うべく、2018年から各種実験を行い、準備を進めてきました。
今回は運転の主体が運転士である「レベル2」で、ドライバーが運転席に座り、常に周辺の監視を行う形です。JR東日本では将来的に、特定条件下でシステムが運転の主体となる「レベル3」を目指しています。
まずは鉄道区間との境界駅である柳津駅から、1駅間で、1日2往復が自動運転として運行されます。対象便は柳津発11:47・17:27、陸前横山発11:07、15:57の上下各2便ずつ。
自動運転バスは、「先進性」「親しみやすさ」をコンセプトに、赤一色から水色・白・茶系黄色の3色のピクセルドットを配置した車体カラーになっています。
陸前横山駅は上下線車両の行き違いが可能な構造。また、駅間にも数か所の「すれ違い区間」が設けられています。自動運転バスは路面に埋設された磁気マーカーなどを参照して、必要に応じすれ違いができるように自動で左側へ寄ります。