乗継割引&B特急料金廃止に“悲鳴” 23年春から料金見直し JR西日本と四国
「サンライズ」で安く浮かせるワザが使えなくなる……。
四国〜西にまたがる「おトクな特急料金」もA特急料金へ
JR西日本管内での乗継割引の一例。岡山〜新下関間の新幹線停車駅は適用外になる(大藤碩哉所蔵)。
JR西日本およびJR四国が翌2023年春から、一部区間での乗継割引廃止と、特急料金の見直しを行います。乗継割引とは、JR線の特定駅において新幹線から在来線の特急・急行列車に乗り継ぐ場合、在来線の特急・急行料金、指定席料金が半額になる制度です。
対象駅は、山陽新幹線の岡山〜新下関間の新幹線停車駅と、高松駅および坂出駅。寝台特急「サンライズ瀬戸」とJR四国管内の特急列車を乗り継ぐ際の割引も廃止です。
また、大阪環状線やJR京都線、関西空港線、福知山線など11路線で適用されているB特急料金が、A特急料金へ統一されます。これに伴い、例えば50kmまでが1290円(1190円)に、200kmまでが2730円(2290円)に、401km以上なら3490円(3060円)に実質値上がりします(カッコ内は現行料金)。なおJR西日本と四国にまたがる場合、50kmまでの自由席特急料金に設定されていた「おトクな特急料金」も廃止され、A特急料金に統合されます(560円→760円)。
乗継割引およびB特急料金廃止は翌2023年4月1日(土)から、「おトクな特急料金」廃止はJR四国の運賃改定日が予定されています。一連の見直しについてSNSでは、「これはショック…」「場所によっては航空機利用の方が安くなるのでは?」「相当、切羽詰まっている感が伝わる」などの声が聞かれました。
JR西日本およびJR四国は「コロナ禍の厳しい経営状況の長期化やデジタル化の進展などの社会変容を踏まえ」たとしています。