エンゼルスの大谷翔平【写真:ロイター】

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米ラジオ局のテーマは「大谷の偉大さ」

 米大リーグ・エンゼルス大谷翔平投手は、2年連続MVPの可能性について議論が巻き起こっている中、米識者同士のやり取りが白熱した。史上初の年間10勝&30本塁打を達成した二刀流。米ラジオ局では大谷派と“アンチ”の識者が激突している。

 大谷について議論を交わしたのは、米ラジオ局「FOXスポーツラジオ」の番組「ザ・オッド・カップル」。テーマは大谷の偉大さだった。スポーツアナリストのクリス・ブロウサード氏は「俺のイチ推し。そう、俺のショウヘイ・オオタニだ」と話を切り出した。

 ともにホスト役を務めるナリストのロブ・パーカー氏は「もう、お前もショウヘイ派なのかよ!」とツッコミ。昨季のMVP選考でも対立していたという2人の議論はヒートアップしていった。

 大谷派のブロウサード氏は、メジャー史上初の年間10勝と30本塁打を達成した大谷の偉業を紹介。「もちろん誰もが熱狂している。おめでとう、ショウヘイ・オオタニ! スポーツ界で前人未到の偉業を成し遂げたんだ」と称賛した。

 さらにレイカーズのラッセル・ウェストブルックが複数シーズンで得点、アシスト、リバウンドのシーズン2桁というトリプルダブルの成績を残したことと比較。しかし、過去に達成者がいたことから、「これは素晴らしい。本当に信じられない」と大谷を称えた。

否定的なパーカー氏がチクリ「私は評価しないよ」

 すると、番組を盛り上げるためなのか、“アンチ”のパーカー氏は「またもや作りあげられた成績ですね」とチクリ。「私は評価しないよ。ショウヘイが達成したほとんどは、他の選手が許されなかったことなんですから」と持論を展開。アスリート能力の高い投手や打撃能力の高い投手はいたが、専業制のために許可されなかったと説明した。

 ブロウサード氏は「あれぐらい(投打で)どちらも素晴らしい選手がいれば、できたはず。その意見は評価できない」と否定。しかし、パーカー氏は「彼は才能溢れている。信じられないほど素晴らしいが、MVPじゃない。開幕戦以降、意味のある試合を戦っていない。彼はMVPであるとは言えない。候補はOKだが」と強調した。

 二刀流の素晴らしさを譲らないブロウサード氏とMVPには否定的なパーカー氏の白熱した議論は平行線を辿っていた。

(THE ANSWER編集部)