大谷翔平が適時二塁打を放つも実況席は盛り上がりに欠けていた【写真:ロイター】

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敵地レイズ戦で強烈な適時二塁打を放つも実況席は冷静

 米大リーグ・エンゼルス大谷翔平投手は25日(日本時間26日)の敵地レイズ戦に「2番・DH」で先発出場。8回に打球速度110.7マイル(約178.1キロ)の適時二塁打を放った。しかし現地実況席の異変に気付いた米ファンからは「最近実況の興奮度も以前とは違う」との声が寄せられている。

 トーンが下がっている。1-8の8回、無死二塁で迎えた大谷の第4打席。サイドスロー右腕、ライアン・トンプソンが投じた初球の変化球を芯で捉え、左中間に運んだ。逆方向にも関わらず、強烈な打球。二塁走者のフレッチャーが余裕を持って生還し、大差をつけられた展開で意地を見せた。

 MLB公式サイトのエンゼルス番レット・ボリンジャー記者は自身のツイッターで実際の映像を公開。文面に「ショウヘイ・オオタニの適時二塁打。打球速度は110.7マイル」と記し、“爆速”の当たりであったことを伝えた。

 しかし、大谷の強烈な打球にも関わらず、陽気なことでも知られる米カリフォルニア州地元局「バリー・スポーツ・ウェスト」の実況席は盛り上がりに欠けた。「ライナーで左中間を破りました。フェンスに到達。フレッチャーが生還です。オオタニの適時二塁打」と淡々とレポートするにとどめていた。

 ボリンジャー記者の投稿には、「悲しいな。エンゼルスが負けてばかりだから最近実況の興奮度も以前とは違う。新オーナーには勝利を最優先してほしいね」と反応する米ファンもいた。大谷はこの試合4打数1安打1打点。球団売却を検討していることを明らかにしたチームは3-8で敗戦。6連敗となり、借金は21に膨らんだ。

(THE ANSWER編集部)