有人ドローンへの夢 実験の結果は… 宇都宮工業高で初のテスト飛行
人間を乗せてドローンを飛ばす夢を描いた高校生の話題です。宇都宮工業高校の生徒が学校創立100周年の記念に、4月から有人ドローンの製作に取り組んできました。有人ドローンは日本では実験もほとんど行われていません。果たして実験の結果は…。
格納庫から現れたのは、高校生が製作した重さ62キロのドローンです。製作したのは、宇都宮工業高校電子機械科の生徒約30人です。学校では3年生になると「課題研究」でものづくりにチャレンジします。発案したのは生徒自身でした。
8月20日、何も乗せていない状況で飛行試験に成功。技術指導をした鹿沼市の無人航空機を製造する「五百部商事」の五百部達也社長は、有人化に向けた25日の実験を評価します。
ネットが張られた実験専用の場所で、まず20キロの重りを載せます。緊張の一瞬…。技術的な不安定さはあるものの、関係者みんなが驚くほど見事な飛行を披露。この後40キロ、さらに目標だった50キロの重りをつけての飛行実験にも成功し、想定していなかった60キロの重りにチャレンジすることになりました。実験は大成功。高校生の表情には達成感があふれていました。
学校によりますと、60キロの重りをのせた高校生による飛行実験の成功は日本で初めてということです。自分たちで考え、製作したドローンが空に飛び立ち、夢をかなえました。