来年8月の全線開業に向けて整備が進む次世代型路面電車「LRT」の沿線に9月、栃木県内最大級のリハビリテーション病院が開院します。22日はメディア向けの内覧会が開かれました。

 

宇都宮市東今泉に完成した「新宇都宮リハビリテーション病院」です。現在は同市一番町にある「第2宇都宮リハビリテーション病院」が新築移転するもので、9月1日にオープンします。脳血管障害や骨折の手術など緊急を要する処置を受けた後、病状が安定し始めた「回復期」に集中的にリハビリを行い、低下した機能を取り戻すための専門病院です。佐賀県に本部を置く「カマチグループ」が展開し、県内では3カ所目の病院です。

 

病室は個室から4人部屋まであり全部で240床、介助がなくても朝の着替えやトイレ、入浴などの動作ができるよう間取りや設備に工夫がされていて、院内での暮らしがリハビリの一環となるような設計となっています。また車の運転を再開するための支援として、ドライビングシュミレーターを導入、運転に必要な体の動きや判断力などを検査したり訓練したりすることもできます。

 

このほか、自宅での生活を再現できるシミュレーションルームも設けていて、病院から住まいへの“橋渡し”の役割を担います。屋上には大谷石のベンチが置かれた庭園もあり、超高齢化社会を迎える中、地域医療や健康寿命の延伸を支えます。