運用はワールドカップ2022から カタール向け「タイフーン」戦闘機 初号機が引渡し
中東ではオマーンやサウジ、クウェートについで4か国目。
契約では「タイフーン」24機を納入予定
イギリスに本拠を置く多国籍企業のBAEシステムズは2022年8月15日、カタール向けとなるユーロファイター「タイフーン」戦闘機の初号機を引き渡したと発表しました。
引き渡しはイングランド北西部、ランカシャー州ウォートンにあるBAEの航空機工場で行われ、式典にはカタール政府の副首相を兼務するリド・ビン・ムハンマド・アル・アッティヤ国防大臣のほか、カタール空軍司令官のジャシム・モハメド・アフメド・アル・マンナイ少将も参列しました。
カタール空軍向け「タイフーン」戦闘機(画像:BAEシステムズ)。
今後、予定通り進めば同機は今月(8月)下旬にはカタールへ向けフェリーされるとのこと。そして11月20日から同国で開催されるFIFAワールドカップ2022年大会のサポートに就く予定だそうです。
カタールは2017年12月にBAEシステムズとユーロファイター「タイフーン」戦闘機24機の購入契約を結んでおり、そのときに機体の引き渡しは2022年から開始されるとなっていました。ほかにもカタールはBAEシステムズと「ホーク」練習機9機について契約を締結しており、これらに関連してカタール政府とイギリス政府のあいだで、カタール空軍のパイロットや整備士らの教育訓練、そして「タイフーン」と「ホーク」双方の飛行隊立ち上げまで含む各種サポートをイギリス空軍が実施する覚書も取り交わされています。