「空飛ぶスバル」FA-200が初飛行した日「大衆飛行機」の夢乗せて-1965.8.12
57年前の8月12日、富士重工業の民間向け小型プロペラ機「FA-200」が初飛行しました。
スバル、空を飛ぶ
富士重工業の民間小型機FA-200(画像:Steve Lynes)。
1965(昭和40)年の8月12日。富士重工業の民間向け小型プロペラ機「FA-200」が初飛行しました。
「スバル」として自動車を生産する富士重工業。飛行機でも大衆向け製品を普及させようと開発したのが、FA-200でした。当時は軽自動車「スバル360」が一世を風靡しており、それにあやかりFA-200には「エアロスバル」という愛称が付けられています。
民間向け軽飛行機として安定性・操縦性にすぐれているのが特徴で、スバルの代名詞でもある「水平対向エンジン」を搭載して180馬力、最高速度234km/hで飛行可能でした。なお、このような性能から、アクロバット飛行に使われることもありました。
大衆車ならぬ「大衆軽飛行機」として300機近くを売上げたものの、その性質上1機あたりの利益も小さかったことから、事業として大成功を収めたとは言い難かったといいます。とはいえ国産の民間飛行機のさきがけとして歴史に名を残し、現在でも国内外で愛用されています。