ロシア、アメリカ、さらにインド製の艦載機も運用OK。

戦闘機や早期警戒ヘリなど約30機を搭載予定

 インド海軍は2022年7月28日、初の国産空母「ヴィクラント」が造船所から引き渡されたと発表しました。

「ヴィクラント」はインド南部の都市コーチにあるコーチン造船所リミテッド(CSL)で建造された艦で、2009(平成21)年2月に起工したのち、2013(平成25)年8月に進水しています。


インド海軍に引き渡された大型空母「ヴィクラント」(画像:インド海軍)。

 船体サイズは全長が262m、最大幅は約62m、排水量は4万5000トン弱。主機関はガスタービン4基で、最高速度は28ノット(約52km/h)、航続距離は18ノット(約33.3km/h)の巡航速度で7500海里(約1万3890km)だといいます。

 艦内は上部構造物まで含めると14層のデッキからなり、区画(コンパートメント)は2300以上、なかには女性専用区画も用意されているとのこと。乗員数は約1700名で、艦載機としてMiG-29K戦闘機やKa-31早期警戒ヘリコプター、MH-60R「シーホーク」多用途ヘリコプターなど、合計約30機の航空機からなる航空団を運用できるとのこと。

 また国産の先進軽量ヘリコプター「ALH」や軽戦闘機「LCA」の運用にも対応しているそうです。

 なお、インド海軍はこのあと錬成訓練などを行ったのち、独立75周年を記念して行われる式典『アザディ・カ・アムリット・マホトサブ』に合わせ、8月15日に就役する予定としています。