2020年より『週刊ヤングジャンプ』で連載をスタートし、「次にくるマンガ大賞2021 コミックス部門」で11位を獲得するなど、累計発行部数100万部突破中の大人気コミック『少年のアビス』がこの度、MBSドラマ特区枠(毎週木曜24:59〜)で実写ドラマ化することが決定した。




『少年のアビス』とは

この物語は、生まれ育った環境に縛られ絶望の淵にいた高校生の主人公が、ある出会いをきっかけに、生きることは何か…希望を追い求める、“心中”から始まるスーサイドラブストーリー。閉塞感が漂う田舎町という小さな世界のなかで、行き場がない少年と、その家族、幼馴染、教師…強烈な個性を放つ登場人物たちの、心の闇や絶望を赤裸々に描いていく。主人公・黒瀬令児は、“ただ”生きていた―。


黒瀬令児は何もない田舎町で、引きこもりの兄、認知症の祖母、その2人の相手に疲れ切った母親と家族4人で暮らしていた。祖母の介護と仕事で忙しい母・夕子に早く楽をさせるため、高校卒業後は大学に進学せずに就職を考えていた令児は、この町から出ることを心の底では願いつつも、半ばあきらめていた。「家族」、「将来の夢」、「幼馴染」…そのどれもが、令児をこの町に縛り付けていた。これからも、何もない町、変わるはずのない日々の中で何も変わらず平凡に生きていく、そんな毎日に嫌気がさした高校2年生のある日、令児は運命を変える「彼女」と出会う。それは、田舎町に居るはずのない、憧れのアイドル・青江ナギだった。自分をこの町から解放してくれると直感した、ナギが差し出した救いの手は、“心中”だった―。


何もかも投げ出したい、そんな感情を抱いたときに、頼れる先は…。絶望の先に「光」を見つけることができるのか。人間の欲望と本性を映し、生きる意味を問う衝撃作の待望の実写化。実写ドラマ化決定に際し、峰浪りょう先生からお祝いイラストが届いた。



絶望に満ちた主人公は荒木飛羽

人生に意味を見出せない、高校2年生の黒瀬令児(くろせ・れいじ)役には、2014年に8歳で俳優デビューして以降、ドラマ『あなたの番です』や映画『るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning』など、わずか16歳ながら数多くの作品に出演し存在感を示している、最注目の若手俳優・荒木飛羽(あらき・とわ)が決定。実写ドラマ化に際して、「初主演ということと、令児を演じさせていただくことに、緊張と楽しみという感情があります。もともとすごく大好きな作品で、ドラマ化されることがあるなら、「自分がやってみたい!」と思っていました。」と、力強いメッセージを寄せている。令児と同じ現役の高校2年生という等身大の姿で、思春期の繊細な心情を表現する。


監督を務めるのは、映像作家、アートディレクター、CGデザイナーとして活動し、 [Alexandros]やOfficial髭男dism、優里などのMVを多く手掛ける、新進気鋭の映像監督・かとうみさと。「『少年のアビス』実写化の監督を出来たら今世に未練はないと周りに言い続け、実現させていただけたことが今でも夢のようです!」と本作への熱い想いを語る彼女は、今回が連続ドラマ初のメイン監督となる。


脚本は、ベルリン国際映画祭スペシャルメンション賞を受賞した映画『風の電話』や、2023年公開映画『エゴイスト』、ドラマ『神木隆之介の撮休』といった脚本や小説・エッセイなど多方面において活動を広げている、狗飼恭子(いぬかい・きょうこ)とのタッグで描いていく。


閉鎖的な空間で生きる少年が、17歳で悟ってしまった、絶望。「生きていることに“希望”はあるのか―。」コロナ禍で周囲との関わりが薄れつつある現代、誰しもが直面しうる“究極の問い”に、この秋気づかされる。話数をかさねるにつれて描かれる、人間の欲望、苦しい運命、そして、令児が最後に出す答えとは…。絶望の深淵(アビス)に漂う少年の、前代未聞のスーサイドラブストーリーがここに開幕―


ドラマ特区『少年のアビス』はMBSにて9月1日(木)24時59分から、テレビ神奈川では同日23時より放送スタート。また、MBS放送後から、Huluにて見放題独占配信も決定している。



荒木飛羽、原作:峰浪りょう、監督:かとうみさとのコメントが到着した。



荒木飛羽、原作:峰浪りょう、監督:かとうみさと コメント

<荒木飛羽 コメント(全文)>

初主演ということと、令児を演じさせていただくことに、緊張と楽しみという感情があります。もともとすごく大好きな作品で、ドラマ化されることがあるなら、「自分がやってみたい!」と思っていました。だからこそ、全力で黒瀬令児という人生を生きて、皆さんに作品を楽しんで頂けるように頑張ります。


<峰浪りょう コメント(全文)>

『少年のアビス』がまさかのドラマ化…!!嬉しい気持ちと本当にいいの…?というドキドキザワザワした気持ちで未だに混乱しております。主演の荒木さんに初めてお会いした時「令児が三次元にいる!!!」と思わず驚嘆いたしました。年齢も令児と同年代の荒木さんだからこそリアルな『少年のアビス』を見られると思います。荒木さんも監督のかとうみさとさんもありがたいことにアビスのファンを公言していただきそんな方々に紡がれてできるドラマが今からとても楽しみです。


<かとうみさと コメント(全文)>

峰浪りょう先生の昔からのファンとして、『少年のアビス』実写化の監督を出来たら今世に未練はないと周りに言い続け、実現させていただけたことが今でも夢のようです!アビスがドラマという枠組みに飛び出すことでこの作品に共感し、救われる人たちがもっと増えたら良いなと思います。(主演の荒木飛羽くんの存在するだけで儚く人を惹きつけるオーラは令児そのものです!)自分の誰にも見せられない気持ちに寄り添ってくれた「少年のアビス」を、心を込めて作っていきます。


ドラマ全体あらすじ

【あらすじ】

高校2年生の黒瀬令児(荒木飛羽)は、町や家族に縛られながら“ただ”生きていた。

認知症の祖母と、その介護に追われる母親、引きこもりの兄との窮屈な4人暮らし。5年前に家を出て行ったという父親は、行方不明だ。そんな状況下で、将来の夢も特にない。町を出たいという気持ちはあるが、少しでも母親を楽にさせるため、大学には進学せず、就職を希望していた。ただ、漠然と日々を過ごしていた時、運命の出会いを果たす―。憧れのアイドル・青江ナギが、町にいた。そして、ナギに持ち掛けられたのは“心中”だった…。

生きることに希望はあるのか。この先に「光」はあるのか。そんな令児を取り巻くのは、町を出ると約束した幼馴染、執拗につきまとう教師、息子を縛る母親、そして、かつての親友。絶望の淵に漂う少年のスーサイドラブストーリー、開幕―。


■ドラマ特区『少年のアビス』

2022年9月1日(木)より順次放送スタート、Huluにて見放題独占配信

※TVer、GYAO!、MBS動画イズム 見逃し配信1週間あり

©峰浪りょう・集英社/「少年のアビス」製作委員会・MBS