追悼式典に出席したキャサリン妃とウィリアム王子(画像は『Duke and Duchess of Cambridge 2022年6月14日付Instagram「Five years ago, 72 people tragically lost their lives in a devastating fire at Grenfell Tower.」』のスクリーンショット)

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ロンドンのグレンフェル・タワー火災から5年が経つ現地時間14日、ウィリアム王子とキャサリン妃が追悼式典に出席した。夫妻はメッセージとサイン入りの花輪を供え、2017年にロンドン西部に建つ高層住宅ビルで発生した大火災による犠牲者を偲んだ。

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2017年6月14日、24階建ての高層住宅マンション「グレンフェル・タワー」が炎に包まれ、72人の犠牲者を出すという悲劇が起こった。

あれから5年が経つ現地時間14日には追悼式が行われ、ウィリアム王子とキャサリン妃が出席した。セレモニー式が開始する前には、夫妻が非公開で火災の生存者や大切な人を失った人々と対面した。

追悼式は生存者と遺族による団体「グレンフェル・ユナイテッド(Grenfell United)」が主催しており、同団体はこのような悲劇が二度と繰り返されないよう、被災者に対する心のケアや家族への支援活動を行っている。

セレモニーは廃墟となったタワーの足元で開催され、祈りや朗読、聖歌隊の合唱などによる多宗教の礼拝が執り行われたほか、72人の犠牲者を偲ぶ72秒間の黙とうが捧げられた。

英メディア『Daily Mail Online』によると、ウィリアム王子夫妻は沈痛な面持ちで礼拝に参列し、セレモニーの最後には夫妻からのメッセージとサイン入りのカードを添えた白い花輪を供えた。夫妻は頭を下げて追悼の祈りを捧げた後、参列した人々としばらくの間立ち話をしたという。

グレンフェル・タワーの廃墟の壁には、犠牲者への思いを象徴する緑のハートが描かれている。そのため参列した人々は緑の服やスカーフなどを身に着け、犠牲となった18人の子供たちを偲ぶ緑色の風船が空に向かって放たれた。

セレモニーでは、生存者の1人であるアイーシャちゃん(Ayeesha、8)という少女が自作の詩「Never Forget(決して忘れない)」を朗読した。

アイーシャちゃんが「私達はずっと強くいて、コミュニティとして立ち上がり、正義のために一緒に闘います。私達は友達や近所の人、家のことをいつも思い出します。過去は変えられないけれど、未来は変えられる。決して忘れません」と読み上げると、ウィリアム王子夫妻が大きな拍手を送った。

「グレンフェル・ユナイテッド」は2018年と2019年にタワーの敷地外で追悼式典を行っていたが、2020年と2021年はパンデミックで中止となり、今回は3年ぶりの開催となった。パンデミック中には、遺族や生存者たちが時間のある時に敷地を訪れ、個別に花を供えるなどして犠牲者を偲んだ。

画像は『Duke and Duchess of Cambridge 2022年6月14日付Instagram「Five years ago, 72 people tragically lost their lives in a devastating fire at Grenfell Tower.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan 編集部 寺前郁美)