※この記事は2017年06月01日にBLOGOSで公開されたものです



東京都の小池百合子知事は、1日午後に行われた定例会見で自民党に離党届を出したことに触れ、以下のように話した。

――離党届を出された理由は。

本日午後、自民党党本部、二階幹事長の元に、離党届を提出させて頂きました。

事前に幹事長とお話をさせて頂いて、「私本人はうかがえないけれどもお届けをさせて頂きたい」ということで、「頑張ってください」というお言葉をいただきました。

「なぜ今日か?」といいますと、今日私はこの後の都民ファースト決起大会において、地域政党ではありますけれども都民ファーストの代表に就任をするということから、ここはしっかりと都民ファーストの先頭に立っていきたいということから。

これまで進退伺を出しておりましたけれども、なかなか決めてくれないので、こちらから離党届を出させて頂きました。

ただし離党といっても在籍がいまだに残っているかどうか、そこもちょっと私も不明だったんですが、まぁツベコベ言わずに、明確に離党という事で私の意志を示させて頂いたところでございます。

この後、どのような処理をされるのか存じませんが、私の意志表明でございます。

今日という日にちついては、いま申し上げましたとおり、決起大会ということと、代表に就任する。 そこが一つの境目だという風に判断いたしました。

――なぜ代表に就任するのか。就任して何がしたいのか。

知事に就任して、約300日。これまで都政において、知事の役割ということで、予算を成立をさせ、日々の知事としての役割を、ほぼしっかりとこなし、こなすだけではなくて明日の道筋をつけてきたかと思います。

そして、知事と都議会というのは車の両輪にたとえられるわけでございます。改めて思いますけれども、いま都市間競争が激しい中において、そしてまた日本の社会構造、産業構造が大きく変化する中にあって、日本のエンジンである東京が、「しっかりと確実な歩み」どころか、かなりスピード感をもって、待機児童問題、高齢者問題、豊洲移転問題からオリンピック、パラリンピックというふうに、この後、しっかりと確実に進めていかなければならない課題があります。

多くは改革を伴うものであります。ですから既存の利益を守るというだけではなくて、もちろん伝統など守らなければいけないものもありますが。しかしながら、こまでの既存の流れの守護神だけでは、むしろ東京は変われなくなってしまう。

改革すべきことは大車輪で、これから進めていかなければならない。このように考えております。そういう意味では、知事と都議会と、二元代表性の下にあって、しっかりと方向性を密にし、スピード感をいつにし、時には議会の方がむしろリードするぐらいのスピード感をもってという意味でございまして、その意志を汲んでいる、また希望の塾で学んできた塾生を中心にした候補者がしっかりと活動できるように議会改革をしていきたい。

それによって都政が、私は前から「大改革」と申し上げておりますので、それによって、より充実して、よりサステイナブルな東京づくりを担える環境づくりをしていく。

そのために先頭に立っていくということでございます。

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小池氏は、記者から今後の国政進出ついて問われると、「ここは新宿なので、永田町のことは永田町の人に聞けばいい」と回答。 また、「公金を横領している」などと報じた一部週刊誌については提訴したことを明らかにした。