【全国戦没者追悼式】首相式辞、天皇陛下のおことば - BLOGOS編集部
※この記事は2016年08月15日にBLOGOSで公開されたものです
15日、日本武道館で全国戦没者追悼式(政府主催)が行われた。今年の参列者数は5,141人で、このうち戦没者の妻は7名となっている。式典では、国歌斉唱、安倍総理の式辞、正午の1分間の黙祷につづき、天皇陛下がおことばを述べられた。安倍晋三内閣総理大臣の式辞
本日ここに天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、全国戦没者追悼式を挙行するにあたり、政府を代表し、慎んで式辞を申し述べます。あの苛烈を極めたさきの大戦において、祖国を思い、家族を案じつつ戦場に斃れられた御霊、戦禍に遭われ、あるいは戦後、遥かな異郷に亡くなられた御霊。皆様の尊い犠牲の上に、私たちが享受する平和と反映があることを片時も、片時たりとも忘れません。衷心より哀悼の誠を捧げるとともに、改めて敬意と感謝の念を申し上げます。
未だ帰還を果たされていない多くのご遺骨のことも脳裏から離れることはありません。お一人でも多くの方々が故郷に戻っていただけるよう、全力を尽くします。
わが国には、戦後一貫して戦争を憎み、平和を重んじる国として、孜々として歩んでまいりました。世界をより良い場とするため、惜しみない支援、平和への取り組みを積み重ねて参りました。戦争の惨禍を決して繰り返さない。これからもこの決然たる誓いを貫き、歴史に謙虚に向き合い、世界の平和に貢献し、万人が心豊かに暮らせる世の中の実現に全力を尽くしてまいります。
明日を生きる世代のために、希望に満ちた国の未来を切り開いてまいります。そのことが御霊に報いる道だと信じて疑いません。おわりに、今一度、戦没者の御霊に永久の安らぎとご遺族の皆さまにはご多幸を心よりお祈りし、式辞といたします。
平成28年8月15日 内閣総理大臣 安倍晋三
天皇陛下のおことば
本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。終戦以来既に71年、国民のたゆみない努力により、今日のわが国の平和と繁栄が築き上げられましたが、苦難に満ちた往時をしのぶとき、感慨は今なお尽きることはありません。
ここに過去を顧み、深い反省と共に、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り、戦禍に倒れた人々に対し、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。
・首相式辞、天皇陛下のおことば(2015年)
・首相式辞、天皇陛下のおことば(2014年)
各紙の社説
・日本の戦後71年 記憶を新時代へ渡す責任 - 朝日新聞・終戦記念日 歴史に学ぶ力を蓄える - 毎日新聞
・終戦の日 確かな「平和と繁栄」を築こう - 読売新聞
・終戦の日 先人への礼欠かぬ和解を 「譲れぬ価値」再確認する時だ - 産経新聞
・71年目の夏 戦後はいつまで続くのか - 日本経済新聞
各党の談話・声明
・終戦記念日にあたって 党声明 - 自由民主党・【代表談話】71回目の終戦の日にあたって - 民進党
・公明党が終戦記念日アピール - 公明党
・71周年の終戦記念日にあたって/日本共産党書記局長 小池 晃 - 日本共産党
・敗戦71年にあたって(声明) - 社民党
・【代表談話】戦没者を追悼し平和を祈念する日を迎えて - 日本のこころを大切にする党
・終戦の日にあたって - 生活の党と山本太郎となかまたち