「性行為が嫌い、子供が嫌い」と発言してきた古市憲寿氏に、「少子化問題を語るのは矛盾している」と指摘 - BLOGOS編集部

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※この記事は2016年06月20日にBLOGOSで公開されたものです

社会学者の古市憲寿氏が18日、都内で行われた、働く女性を応援するイベント「ELLE Women in Society(エル・ウーマン・イン・ソサイエティ)」に出席。トークセッションに臨んだところで、匿名女性から「古市さんは『性行為が嫌い』『子供が嫌い』との発言をしてきた。少子化問題を語るのは矛盾していないか?」との問いかけを受けた。

古市氏は、キッパリ「矛盾していない」と即答。会場からクスクス笑いが起こる中で、「全然、矛盾はしていなくて…何故かというと…」と丁寧に答えていった。

「どんなにセックス好きの人も、一生のうちに、何百人の子供を産めない」
「だって別に…、性的にギラギラしていることと、子供を持つことは違うことだと思う」
「個人として子供を持つ、持たない。家族を作る、作らないっていう話と、社会での少子化問題は、実は全然関係ないからです」
「う~ん、このこと、どうしても一緒にされがち。例えば、小泉進次郎さんのケースもそう。小泉さんも少子化問題について発言されているんですけど、そういう会議の最後には『小泉さんも早く結婚して、日本の少子化に対して貢献してもらいましょう』という話になって落ち着く。このこと、毎回そうなんです」
「これはこれで、いいんだけど、小泉さんが仮に子供が出来たとしても、子供の数が、"1"増えるだけなんですよ」(爆笑が起こる) 「それよりも、保育園を増やしたり、保育士の方の給与面とかを整備して、産みたい人がちゃんと産める環境を作ることのほうが、社会にとって絶対イイわけですよね」
「だから、個人のことより、社会の役割分担かなって思います」

以上のように、女性参加者に向けて説明を行った古市氏。横で聞いていた司会者は「はい、納得の答えでございました」とアナウンスして、次への質問に移っていった。

同イベントは、雑誌『エル・ジャポン』が2014年にスタートしたもので、今年で3回目。昨年は、約1,000名の働く女性たちが来場しており、今回の中身も「女性と仕事」を考えるセミナーやワークショップが提供されていた。