※この記事は2014年10月09日にBLOGOSで公開されたものです

※10月5日でBLOGOSはサイトオープンから5周年を迎えます。本シリーズでは、2009年から現在までの政治、社会の動きをBLOGOS上で当時話題を集めたエントリと共に振り返っていきます。(BLOGOS編集部)

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2012年の下半期には、当時“最もTwitterを使いこなしていた政治家”の1人である橋下徹大阪市長が、自らの出自を報じた週刊朝日の記事を批判し、注目を集めた。橋下氏は、同誌の報道を“人権侵害だ”と批判した。
育てられた記憶もない実父、実父の親族の非嫡出子で、僕は2度ほどしか会ったことのない遠戚者の生き様。これから報道されるであろうじいさんなどの生き様。こういうものが全て著者の気に食わない僕の人格に影響して、それを明らかにしなければならないというのは、権力チェックの一線を越えている。

朝日新聞の思想そのものの問題だ。個人を重視せず、血脈を重視する。政策論はどうでもよく、血脈を暴くことだけを目的とする。こういう報道が必要と言うなら、朝日新聞は堂々と社会にその考えを示すべきだ。

朝日新聞は血脈主義、身分制度を前提にするのかどうかということ。これは優生思想、民族浄化思想にもつながる極めて危険な思想だ - 2012年10月18日のツイート

この問題については、最終的に週刊朝日が謝罪し、編集長など関係者が処分を受ける形での決着となった。

年の瀬も迫った12月16日には衆議院総選挙が行われた。この選挙は民主党の歴史的大敗、自民党の圧勝となり、政権交代が実現した。この結果を受けて、野田首相は辞任。首相を務めた期間を以下のように振り返っている。
最優先課題として掲げてきた東日本大震災からの復旧・復興、原発事故との戦い、経済再生。政治生命を賭けて挑んだ社会保障・税一体改革。定数削減を含む政治・行政改革。いずれも道半ばでありますが、一歩一歩、着実に前へと歩を進めてきたつもりです。

感謝の思いを、皆さんに

一方、勝利を果たした現地方創生担当大臣の石破茂氏は、この結果を以下のように謙虚に受け止めていた。
多くのメディアでも申し上げたことですが、これは「自民党が勝った」というよりも、民主党はその行ないに対する拒絶感が国民に強かった、第三極はその粗製濫造ぶりに正体を国民に見抜かれた、結果として手堅い自民・公明が多くの議席を得た、という分析なのでしょう。  これを自民党に対する全面的な信任とするため、本当の勝負は参議院選挙です。幹事長としての職責を全うすべく、全力を尽くして参ります。

ご無沙汰いたしました。よいお年を。


■5周年企画・BLOGOSで振り返る日本の政治・社会
・2009年下半期、民主党・鳩山由紀夫政権の誕生
・2010年上半期、小沢・鳩山のダブル辞任で菅直人政権が発足
・2010年下半期、ネットの影響力が現実社会に波及した尖閣衝突映像流出事件
・2011年上半期、3.11の発生と東京都知事選
・2011年下半期、相次いだ閣僚の舌禍事件
・2012年上半期、生活保護をめぐる議論が沸騰