※この記事は2011年08月26日にBLOGOSで公開されたものです

23日夜に突然開かれた、島田紳助氏の引退会見。実は会見前、急遽集まった報道陣の間で、「今週の文春・新潮に大スクープが載るらしい」「出る前に先手を打ったのか」などの憶測が飛び交っていた。今週の両誌を読んだが、「大スクープ」という分量でも打ち出しでもなかった。違和感を感じつつ、地下鉄に乗っていた時の事である。中刷り広告が目に入ってきた。

こちらは、昨日（25日）、東京メトロ内の週刊新潮中吊り広告。

・・・紳助氏の名前は一切ない。

おかしい、先ほど見た広告には、大きく島田紳助氏の名前があった気がする。ちょうど新聞を持っていたので、広告を探した。

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あった。紙面には「暴力団で墓穴　島田紳助の真っ黒な履歴」とある。
続いて、隣の週刊文春。

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ちょっとブレているのでこちら

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やはり、紳助氏の記事はない。

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手元の新聞広告、「島田紳助　芸能界追放！　本誌が掴んだ全真相　黒い携帯メール全文入手！」の見出しが躍る。


中吊り広告が出るのは水曜日、新聞広告は木曜日。新聞は広告の差し替えが間に合ったが、中刷りは間に合わなかった、という事か。

・・・つまり、今週島田紳助氏の記事を取り上げる予定は両誌ともなかった。

ただ、付け焼刃の記事かというと、そうでもない。取材はしっかりとしてある。もう少し暖めて、民主党代表戦、新総理誕生という大イベントが終わった後に、大特集を組む算段だったのだろうか。

吉本側からメールの内容が紳助氏に提示されたのが日曜日の夜。引退を即決して、火曜日には会見。あまりに早い対応だが、それが「スクープ潰し」となったのだろうか。もしくは、もっと大きな情報を握っているのか？　文春・新潮両誌の続報を注視していきたい。

（BLOGOS編集部　田野幸伸）



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