2022年3月のJRダイヤ改正により、東京から西日本方面へ1日で行ける距離にも変化があります。九州・四国・山陰方面への到達点はどうなるのでしょうか。

減便が乗り継ぎプランに影響


JR東日本のE231系電車とJR西日本の221系電車(画像:草町義和/写真AC)。

 JRグループが2022年3月12日(土)にダイヤ改正を実施します。全国で減便を含む改正となっていますが、JRの普通列車が乗り放題になる「青春18きっぷ」で、東京から西日本方面へ向かう旅行にはどう影響してくるのでしょうか。

 ダイヤ改正前は、田端4時25分発の京浜東北線で品川5時10分発の東海道線に乗り継ぎ、1日いっぱい乗り継いで日付が変わったところで到達するのが、福岡県北九州市の小倉駅。ギリギリ九州へ上陸が可能となっています。

 それがダイヤ改正で不可能になります。これまでは滋賀県の米原駅へ12時17分に到着し、12時20分の新快速に乗り継げていましたが、この12時20分発が無くなるのです。琵琶湖線(東海道線)は滋賀県内で減便が続いており、2021年10月から米原〜長浜で日中1時間に1本まで減っていましたが、今回さらに草津以北の新快速が日中1時間に1本となることで、以降の乗り継ぎプランに致命的な影響を及ぼしそうです。

 新たな「1日限界旅」の到達先は、山口県の新山口駅となります。東海道線の品川5時10分発に乗っても、東京5時20分発に乗っても、徳山23時20分発の新山口行きが“終電”となります。新山口着は0時02分です。

四国・山陰方面は?

 さて、この行程から分岐して、四国・山陰方面へ1日で行ける範囲はどう変わってくるでしょうか。

 四国方面は、岡山駅を17時12分に出発するマリンライナー49号に乗り継ぐことで、徳島方面は牟岐駅、高知方面は大歩危(おおぼけ)駅、愛媛方面は松山駅まで到達可能。これはダイヤ改正前後で変化はありません。

 山陰方面は、ダイヤ改正後、より遠くまで行けるようになります。山陰本線内の乗り継ぎが改善され、今までは米子駅で終電を迎えていたのが、さらに先の最終列車に接続。出雲市駅のひとつ先、西出雲駅まで到達可能となります。

 ちなみに西出雲まで到達できるのは、京都から山陰本線を乗り継いでいくルートです。京都駅を14時8分に出発し、西出雲駅へ23時49分に到着します。1〜2分間での乗り継ぎが続くため、居眠りには注意しましょう。岡山から伯備線経由の場合、この西出雲行き最終列車には乗れず、米子着23時28分で終了となります。

※一部修正しました(2月26日14時37分)。