アーセナルでもプレイしていたジェンキンソンはオーストラリアへ photo/Getty Images

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彼らはまだまだ現役で戦っている

移籍市場ではビッグクラブが話題の中心になるものだが、注目すべきはスーパースターの動きだけではない。今冬の市場でも興味深い動きがいくつか起きている。

1.カール・ジェンキンソン(ノッティンガム・フォレスト→メルボルン・シティ)

この名前を覚えている人も多いだろう。2011年からはアーセナルでプレイしていたDFで、イングランド代表でのプレイ歴もある。主にバックアッパーとしての起用ではあったが、2010年代のアーセナルに貢献した選手だ。

そのジェンキンソンは2019年にアーセナルを離れてノッティンガム・フォレストに完全移籍していたのだが、今冬にオーストラリアのメルボルン・シティに半年間のレンタルで加わることになった。

そして迎えた23日のセントラルコースト・マリナーズ戦。途中出場したジェンキンソンは、いきなり得点を記録。チームの3−1勝利に貢献することになり、幸先良いスタートだ。

ノッティンガム・フォレストでもなかなかプレイ出来ていなかったが、32歳を迎えたジェンキンソンはアジアで活躍を続けられるか。

2.ヴァグネル・ラブ(カイラトFC→ミッティラン)

本田圭佑とCSKAモスクワで一緒にプレイしていた青髪のストライカーを覚えているだろうか。ブラジル代表でもプレイしてきた点取り屋のヴァグネル・ラブは37歳と大ベテランだが、今も人気は高いようだ。カザフスタンのカイラトFCとの契約が満了を迎えたものの、デンマークの強豪ミッティランへの加入が決定。

ロシア、ブラジル、フランス、トルコ、中国、カザフスタンとプレイを続けてきたが、37歳にして初のデンマークだ。昨年もカザフスタンの国内リーグでは7得点を挙げる活躍を見せており、37歳とはいえ油断できないストライカーだ。今は以前ほど奇抜なヘアスタイルをしていないようだが、プレイの方は注目だ。

3.ジョーダン・アイブ(フリー→アダスポル)

リヴァプールで期待の若手候補の1人として注目されていた頃のアイブを覚えているファンも多いだろう。サイドからの仕掛けを得意とするアイブはリヴァプールでも58試合に出場したが、定位置確保とはならず。レンタル移籍を挟み、2016年に同じイングランドのボーンマスに移籍した。

しかし、ボーンマスでも目立った成績は残せず。2020年にはうつ病に悩まされていることも告白しており、プレイ出来ない日々もあった。

昨夏からはフリーの状態だったが、今冬にトルコのアダスポルと2025年までの契約にサイン。まだ26歳と若いことに驚かされるが、キャリアはこれからだ。自分のペースで頑張ってほしいところで、まだまだ結果は残せるはずだ。

4.フランコ・ディ・サント(サン・ロレンソ→ギョズテペSK)

チェルシーでは期待通りの活躍を見せられなかった若手選手が数多くいるが、2008年にチェルシーへ加わったアルゼンチンの大型FWディ・サントもその1人だ。2012年にはアルゼンチン代表でもプレイしたが、チェルシーでは16試合プレイしただけで得点は奪えず。

そこからはウィガン、ブレーメン、シャルケ、ラージョ・バジェカーノと渡り歩き、ここでいったん欧州でのプレイに区切りをつけた。2019年にはブラジルのアトレチコ・ミネイロと契約を結び、2020年からはアルゼンチンのサン・ロレンソへ移籍。

そのディ・サントがトルコのギョズテペと契約を結ぶことになり、欧州へ戻ってくる。32歳のディ・サントは昨季もサン・ロレンソで32戦13得点とまずまずの結果を残しており、まだ欧州でも戦えることを証明してほしい。

サッカーファンならば思わず懐かしいと感じる選手たちだが、彼らは新天地で結果を残せるのか。ビッグネームだけでなく、こちらも注目だ。