東急線17年ぶり値上げへ 2023年3月から12.9%増 渋谷〜横浜300円超に
他社に先がけての決断です。
首都圏の鉄道会社でコロナ後初の実施へ
東急の5000系電車(恵 知仁撮影)。
東急電鉄は2022年1月7日(金)、運賃改定を2023年3月に実施するため、国土交通省あて申請を行ったと発表しました。
首都圏の鉄道事業者で、コロナ後に運賃値上げを軸とする運賃改定を行うのは、今回の東急の申請が初となります。
改定率は12.9%。初乗り運賃は10円程度の値上げとなり、それ以外はおよそこの改定率に従って値上げとなります。渋谷〜横浜間は現金の場合280円から310円に変更となります。世田谷線の運賃は160円に統一。なお、通学定期の運賃については、「家計負担に配慮」する措置として、据え置きとなります。また、こどもの国線でも、通常運賃、定期運賃ともに据え置きとなります。
東急は運賃値上げの理由について、ホームドア・センサー付固定式ホーム柵、車内防犯カメラなどの安全設備への設備投資が多額となっていること、またコロナ禍による利用客の減少などで厳しい経営状況となっていると説明。今後、駅や車両のさらなるセキュリティ強化や、脱炭素社会への取り組み、DX化に向けた設備投資などを行う予定といいます。
東急では昨年2021年11月の四半期決算にて、2022年1月に値上げを基本とする運賃改定について、国あてに申請を行うと発表していました。