15年前の1月5日、台湾で初めての高速鉄道「台湾高速鉄道」が開業しました。

新幹線、初の海外進出


東海道・山陽新幹線の700系をベースに開発された700T型車両(画像:写真AC)。

 2007(平成19)年の1月5日。台湾高速鉄道の板橋〜左営が開業し、台湾で初めての高速鉄道となりました。

 この高速鉄道には初めて、日本の新幹線が海外に「輸出」された事例となりました。使用される「700T型」電車は、東海道・山陽新幹線の700系をベースに開発されたもので、オレンジを主体としたカラーデザインでありながら「新幹線」の雰囲気が十分。さらに、700T型の最高時速は300km/hで、「本家」700系の285km/hに比べてハイスペックとなっています。

 最初の区間の開通後、同年3月2日には板橋駅から台北駅へ、さらに2016(平成28)年には南港駅へ延伸しました。また2011(平成23)年には、在来線と新幹線駅とのアクセス路線である「六家線」「沙崙線」がそれぞれ開業しています。

 ちなみに現在、アメリカ合衆国で日本の新幹線車両を使用した新たな高速鉄道の計画が進んでいます。テキサス州のダラス?ヒューストン間約385kmを1時間半の所要時間で、30分〜1時間の運行間隔でむすぶこの鉄道は、東海道・山陽新幹線で使用される最新車両・N700S系電車をベースとし、同様にアクティブサスペンションを搭載して揺れの少ない乗り心地となる予定です。