「なんか最近面白い」 ANAがお茶目すぎるTikTokを始めた理由 「公式の中の人」に聞く
まあノリが若いこと若いこと…!
フォロワー数4万人超え
ANA(全日空)が2021年の7月から投稿を始めたのが、中国の・ByteDance社が開発運営している動画投稿型SNS「TikTok」です。2021年12月現在で、そのフォロワー数は4万人を超えています。
フランス・トゥールーズを離陸するANAのA380の3号機。このときTikTokではライブ配信が実施されていた(乗りものニュース編集部撮影/画像:)。
TikTokは、SNSのダウンロード数としては「世界で最もダウンロードされたSNS」ながらも、少なくとも国内では、比較的利用者の年齢層が高い航空会社が公式アカウントをもつケースは異例です。
ANAも利用者は30代以上がメイン。一方、TikTokの利用者は中高生などがメ多くを占めます。なぜこのような取り組みをしているのでしょうか。
「ANA公式TikTok」の”中の人”は同社広報部のメンバーに加え、動画作成を得意とする羽田空港の地上係員2名。週5本程度の頻度で配信を実施しています。
とくに地上係員は、月に4日ほどはTikTok業務に専任。「日々の業務の中から知ってほしいと思うことなどをネタ出しをし、紹介している」とのことです。
「中の人」にいろいろ聞いてみた
「将来のお客様、スタッフになるのはZ世代(1990年後半から2000年代生まれ)です。Z世代はおもに、動画をコミュニケーションツールとしています。こういった方々にANAに面白い印象をもっていただき、接点になれば」と”中の人”のひとり、槻本さんはアカウントの狙いを話します。
「動画と音楽は、テキストや静止画以上にメッセージが伝わりやすい場面もあり、心を動かす力もあります。たとえば夜の機体洗浄の動画などは、『見たことがない、こんなことやってるの知らなかった』というお声もいただき、私たちの日常が、外からから見たらそうじゃないこともあるのかもしれない――という意味で”化けた”動画なのではと思います」(「ANA公式TikTok」の”中の人”のひとり、小土井さん)
なお、動画を見た視聴者からは、たとえば次のようなコメントが集まっているとのことです。
・自動手荷物預け機すごい!修学旅行で使った
・ANAなんか最近面白い
・お茶目な一面が見れてほっこりしました〜
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「ANAのコンセプトを見てもらって、知ってもらうのが第一です。直接的な売上(につなげる)というよりは、ファンになってもらえれば」と「ANA公式TikTok」の”中の人”たちは話します。