12月は、仕事や家事、クリスマスや年末年始の準備と慌ただしくなる時期。そのため、早い段階から少しずつでも掃除を進めておくと時間や気持ちの余裕が生まれます。

掃除を進めていると、長年使っていないものや子どもの成長に伴って必要なくなったものがあふれていることに気づくでしょう。「いつか使うかも」と捨てられずにいた不要品は、この機会に思い切ってしてみてはいかがでしょうか?

また、年末は何かと出費が多い時期でもあります。不要品をただ捨ててしまうのではなく、「フリマアプリ」を使って不要品を売却すれば、お小遣いや臨時収入が得られることも。「物を捨てない」ので、環境にも優しい選択でもあります。

そんなフリマアプリに関して、本記事では「不要品を賢く売るための方法」をご紹介していきます。

不要品整理で「捨てる」以外にできること

捨てるのではなく、販売や寄付することが環境保全につながる

フリマアプリで物を高く売る方法をご紹介する前に、まずは不要品処分において「捨てる」以外にできることを考えてみましょう。環境への影響も配慮して、以下の方法を検討してみてください。

フリマアプリでの販売

不要になったものを、フリマサービスのアプリを使って自分で出品・販売する方法です。スマートフォンひとつで始められますし、初期費用もかかりません。写真を撮って出品したり、丁寧に梱包して発送したりと手間はかかりますが、何度か利用していると手順もわかってきて、出品のハードルも低くなります。また個人間の取引なので、リサイクルショップや買い取りサービスよりは高く売れる傾向にあります。

引き取り・買い取りサービス

自宅まで来てくれて無料で不要品を引き取るほか、店舗に持ち込んで一括で引き取ってくれるサービスもおすすめです。たくさんの不要品を一気に処分したい時や、フリマアプリでの出品が難しい物の場合にぴったりな方法です。

大量の本や洋服、運搬・配送が困難な大きな物、高価なブランド品、専門知識を要する骨董品などは買い取りサービスの利用を検討してみてください。

福祉団体や企業等への寄付

不要品がお金に替わるわけではありませんが、寄付することで処分したいものが誰かの役に立ったり、環境保全に協力したりすることができます。「福祉的な活動に興味はあるけれど、何をして良いかわからない」という人はぜひトライしてみましょう。「自分の住んでいる地域・自治体+不要品+寄付」と検索すると、寄付を受け付けている団体や企業を見つけられます。

また、サスティナブルな未来を考える企業が、独自でリサイクルやリユースのプロジェクトを行なっていることもあります。実際に、不要になった服の回収に協力した人に対し、割引クーポンを配布している企業も見られます。よく利用するお店に回収ボックスがあるかどうか、リサイクル・リユースのサービスがないか問い合わせてみましょう。

必要な人に譲る

不要になったものがあれば、誰かに譲ることもおすすめです。「指定したエリアに引き取りに来てくれる方」「車で来ることができる方」といった条件のもと、譲渡を呼びかけるアプリもあります。

季節別・フリマアプリで需要が高くなるもの

フリマアプリでは「売り時」に注目

フリマアプリで上手に不要品を売るためには、季節ごとの売れ行きを考慮することが大切です。

秋・冬に需要が高くなるもの

9~10月のように、秋らしい陽気となって少しずつ肌寒くなると、カーディガンやパーカーなどの羽織るものが売れ始めます。11月になると日中でも寒さを感じるようになるため、コートやニットといった衣服や手袋、帽子、ブーツなどの冬小物がよく売れます。また、寒い時期は明るく華やかな色よりも、落ち着いた温かい色味の物が高く売れたり、ファーがついているような小物も人気になったりする傾向があるようです。

さらに、秋は10月のハロウィン、冬は12月のクリスマスと季節のビッグイベントがやってきます。特にハロウィンは9月から国内の大型テーマパークにおいてハロウィンイベントがスタートし、参加する人たちから仮装グッズの需要が高まるため、8月末から出品をしておくのがおすすめです。

ハロウィンの飾りや衣装、メイク小物、クリスマスのツリーやイルミネーションはもちろん、パーティーで人気の高いガーランドやバルーン、ケーキトッパー等、パーティーグッズも売れやすくなるでしょう。一度使って捨ててしまうのではなく、きれいにメンテナンスをしておくのが大切です。

春・夏に需要が高くなるもの

秋冬と同じように、春・夏も季節の洋服や小物、イベントグッズに注目が集まります。イベントについては、ひな祭り・卒業式・入学式・子どもの日・お祭りといった行事に関するグッズが売れやすくなる傾向です。

また、新生活が始まる春先には、フォーマルスーツや白物家電も人気商品となるほか、学生が使う参考書や過去の問題集も需要が高くなります。特に3年ほど前の問題集は出版社や書店の在庫から外されるため、過去の問題に多く触れておきたい学生の需要が高まることもあります。

フリマアプリで希望の値段で買い取ってもらうためのポイント

買い取りには商品のイメージが伝わる良い写真を

フリマアプリには多くの商品が出品されていますが、その中から購入してもらうためにはいくつかコツがあります。

キレイでおしゃれな写真をアップする

フリマアプリを見たときに、まず目に入るのが1枚目に表示される商品写真。この写真に映る洋服がシワだらけだったり、背景が生活感にあふれていたりすると購買意欲は下がってしまいます。

写真を撮る際には、商品の下におしゃれな布や画用紙を敷いたり、白い壁をバックにしたりすると生活感のない背景になります。撮影に役立つおしゃれな紙は、100円ショップでさまざまな種類のものが販売されています。

さらに撮った写真は彩度や明度を調整し、映りが良くなるよう編集するといいでしょう。ただし、加工しすぎて写真と実物が全く違う……なんてことにならないよう注意してください。

商品紹介は正直に、ていねいに

2枚目以降の写真はあらゆる角度からの写真を投稿しておくのがおすすめです。汚れや傷、動作の不具合がある場合には、その箇所の写真は必ず掲載します。そして商品説明にも、ダメージについて記載します。そうすることでトラブル防止にもなります。

商品の説明文には、サイズ・コンディション・商品のアピールポイント、箱や取り扱い説明書の有無などを簡潔に記載しましょう。

複数のキーワードを記載する

例えば、「くすんだベージュの小さなショルダーバッグ」を欲しいと思った時、買い手側はどのようなキーワードで検索するのかを考えてみましょう。

「ベージュ サコッシュ」、「グレージュ ミニバック」、「合皮 ショルダーバック」など、いろいろなキーワードが含まれる可能性があります。

設定したタイトルの他にも、検索に引っかかりそうなワードを本文中に入れておくと、商品を探している人の目につく機会が高まります。フリマアプリによっては、ハッシュタグによる「タグ付け」もできるので活用しましょう。

出品する時期や時間帯に考慮する

購入希望者の目に留まるための工夫

フリマアプリでの販売においては、商品が目に留まりやすい時間や、購入してもらいやすい時期があります。

まず、商品が目に止まりやすい時間帯は4つ。

(1)朝の通勤・通学時間帯(7~10時頃)

(2)ランチタイム(12~13時頃)

(3)夕食後(20~21時頃)

(4)家事がひと段落する午後帯(13~16時頃)

出品した商品を買うのが誰なのかを考えながら、見てもらいやすい時間帯に出品すると良いでしょう。

これに加えて、給料日やボーナス支給日の後など、金銭的に余裕のあるタイミングは購入されやすいと言われています。具体的には、毎月25日の給料日以降がおすすめ。大型家具や高額家電などは前期ボーナスが出る6月10日以降、後期ボーナスが出る12月10日以降が狙い目です。

購入者からの評価で実績をつくる

多くのフリマアプリでは、出品者・購入者の双方に評価制度が設けられています。出品した経験がたくさんあり、評価の高い出品者は新たな購入者からの信頼を得られます。購入者とのやり取りは素早く対応するほか、丁寧な梱包や発送などを心がけましょう。

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まとめ

今回は不要品をどのように処分するか、フリマアプリを使うときの注意点や高く売るためのコツをご紹介しました。人に譲る場合もフリマアプリに出品する場合も、相手に喜んで受け取ってもらえるように、丁寧に心を込めて応対することが大切です。

また、秋冬の物をきれいに整えるのは、年末に差し掛かる時期が絶好の機会。フリマアプリでも高値で売れる、狙い目のタイミングです。早めに家の不要品整理を済ませ、すっきりとした気持ちで新しい年を迎えましょう。

【監修者】
川崎 さちえさん
フリマアプリ・ネットオークションの専門家。
2004年、夫が子育てのために会社を辞めたのをきっかけにヤフオク!(当時はヤフー!オークション)を始める。経験を積みながら独自のノウハウを構築。ネットオークション暦17年、フリマアプリ歴7年。NHK「あさイチ」をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションやの魅力を伝えている。 生活情報サイト「オールアバウト」にて、フリマアプリ・ネットオークションをガイドを務める。 https://allabout.co.jp/gm/gp/246/