皮もヘタもおいしく食べる!にんじんの皮ごとごま和え【もったいないレシピvol.2】

正しい保存法がフードロスを減らす第一歩!

「冷蔵庫に入れていた野菜がいつの間にかしんなりしていた……」なんてことありませんか?実はフードロスの原因のひとつに、こうした食品保存の失敗があげられます。

にんじんや小松菜、きゅうりなどの野菜は、冷蔵庫に入れる際は立てて保存すると日持ちがするそう。「畑で育ったように立てて保存することで野菜が無理に成長しようとせず、旨味が逃げません。立てるだけでおいしさが保てますよ」と島本さん。

横向きで保存すると、縦に伸びようとして旨味のもととなる栄養を使ってしまうのだそう。ちょっとした工夫で、野菜をおいしく保存できるなんで驚きですね。今回はおいしく保存したにんじんを使って「丸ごとごま和え」の作り方を教えてもらいます。

島本美由紀さんプロフィール

皮もヘタも食べる!にんじんの丸ごとごま和え

にんじんの皮もヘタも丸ごと使いきれるごま和えです。「にんじんは外側に栄養があるので、皮ごと使えばフードロスを防ぎながら栄養もバッチリとれますよ。出荷時に洗浄されているので、皮も安心して食べられます。それでも皮が気になる……という方は、こんなふうに薄く細く切ることで、皮っぽさも気にならず食べやすいですよ」と島本さん。

にんじんと調味料を合わせて電子レンジで加熱するだけなので、とっても簡単。常備菜にもおすすめです。

材料(作りやすい分量)

・にんじん(大)……1/2本(約150g)
a. 白すりごま……小さじ2杯
a. しょうゆ……小さじ1杯
a. ごま油……小さじ1杯
a. にんにく(すりおろし)……少々

にんじんの皮ごとごま和えの作り方

1. にんじんを皮ごと千切りにする

にんじんを皮ごと千切りにします。

「ヘタの部分も千切りにして丸ごと使います。汚れていたら爪楊枝で汚れを除けば食べられますよ。千切りにして加熱すると、皮やヘタの固さも気になりません」(島本さん)

にんじんのヘタの部分はよく洗い、くぼみについた汚れは爪楊枝や竹串でこするように除きます。ほかの部分より多少固さがあるので、気になる場合は薄めの千切りにするとよいでしょう。

2. 蓋つきの耐熱容器に入れて電子レンジで加熱する

耐熱容器に1を入れて、蓋をずらしてのせ電子レンジ600Wで2分30秒加熱します。蓋の代わりにふんわりラップでもOKです。
※500Wの場合は、3分加熱してください。このレシピでは473mlの耐熱容器(スクリューロック)を使用しています。

3. (a)を加えてよく混ぜ、器に盛る

にんじんが温かいうちに(a)を加えてよく混ぜ、器に盛り付けます。

4. 作り置きは中身が見える容器で食べ忘れを防ぐ

「透明な容器で保存すれば、何を保存しているか、残量がどれくらいあるかすぐに確認できますよ。そうすることで、食べ忘れによる「フードロス」が防げます。保存するときは、雑菌が増えないよう必ず粗熱を取ってから冷蔵庫に入れてくださいね」(島本さん)

にんじんは捨てるところなし!皮もヘタもまるっと食べ尽くそう

にんじんは「皮も食べる」だけでなく「ヘタも食べる」というのは驚きです。実際千切りにして加熱することで、ヘタの見た目も固さもまったく違和感なく、ほかの部分と同じ食感で食べられました。

まずはすぐに実践できる、「にんじんを立てて保存すること」そして「皮もヘタも食べられる部分」と認識を改めることで、ロスを減らすだけでなく栄養もバッチリ。さらに節約にもつなげられていいこと尽くしですね。

ご紹介したにんじんの皮ごとごま和えは、レンジで簡単にでき作り置きにもおすすめです。にんにくやごま油の風味がきいたやみつきになる味わいが絶品。ぜひ気軽に作ってみてくださいね。

取材・文:馬原香織
撮影:齋藤 萌