XFN-ASIAによると、米パソコン最大手のデルは、米半導体大手のAMD(アドバンスト・マイクロ・デバイシズ)製のMPU(超小型演算処理装置)を搭載したデスクトップパソコンを今年9月にも発売する見通しであることが13日、分かった。これは、米シティグループのアナリスト、グレン・ヤン氏が、リサーチノートの中で明らかにしたもので、業界筋の話で同情報を確認したとしている。ただ、パソコンの構造などの詳しい内容は明らかになっていないという。

  また、同氏は、「AMDは最近、年後半のシェア拡大に自信を示している」とも指摘し、デルがAMD製品の採用を決めたことは好材料としながらも、AMDの業績は、製品価格の値下げやパソコン販売の鈍化、サーバー分野で同業の米インテルにシェアを奪われていることから、伸び悩みも予想されるとしている。

  13日のニューヨーク株式市場で、AMDの株価は前日比1.29ドル(5.02%)安24.39ドルと大幅安で引ける一方、ナスダック市場のデルの株価は同0.21ドル(0.84%)高の25.10ドルに小高く引けた。【了】